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(idea2018年2月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
日本では、男性の本厄を25歳、42歳、61歳(いずれも数え年)、これに加え前後1年ずつを前厄・後厄といって健康を害したり災難が降りかかりやすい年齢と言われており、その中でも大厄と呼ばれる42歳は特に注意して過ごさなければならないとされています。そのため、その歳の者は災いを最小限にするため、厄除けや厄払い行事を行います。
今回は男性42歳の厄年に市内の各地域ではどのような年祝いを行っているのか調査してみました。
厄年の「厄」は『災厄・苦しみ』などを意味しますが、一方で「振る舞うこと」で厄落としの効果があるとされ、女性33歳のときには男性が中心となり、男性42歳のときには女性が中心となって、それぞれの地域の習わしによって集まり等を設けているようです。
大東町猿沢地区では男性の大厄である42歳の年祝いに、地元の峠山伏神楽保存会の権現舞とともに町内(市民センターから駐在所の区間(国道添いの表の通り)と保育園、小学校に行く道路周辺(裏の通り))を練り歩き、地域ぐるみでお祝いをしているそうです。昭和12年生まれの人達が42歳の時に始めたとされるこの「年祝いの練り歩き」は40年も継承され、その年の厄年の方たちで実行委員会を組織し、その年の行事を考えるのだとか。「以前は元日が42歳年祝い、2日もしくは3日が女性33歳の年祝いと2回開催していた」との情報もありました。
練り歩きに欠かせない獅子は、峠山伏神楽保存会の権現様で、獅子の口で頭を噛んでもらう神事。降りかかる災いを祓い人々のあらゆる願いを受け入れ、安泰などを祈祷する舞とのことで今年の年祝いメンバーもしっかり噛んでもらっている様子でした。
2018年1月1日に行われた猿沢地区の年祝い
峠山伏神楽保存会を先頭に町内を練り歩く
権現舞で災いをお祓い良い年になりますように
当センターが独自に調査した結果を右記にダイジェストでまとめました。同窓会的な集まりや、集落でお祝いをしているという結果が多く、その年代によって内容などに違いはあるようですが、地域行事の一つとして定着しているようです。
「神社などでお祓いを済ませた(もしくは直接神社に行きお祓いをしてもらう)赤い手ぬぐいをいただく」との情報は聞き込みをしたほとんどの地域で確認することができました。
赤色や身に付けるものは魔除け効果があるとされており、厄年の方へプレゼントを贈るときには下着や服など身につけるものが良いとされています。
<調査結果ダイジェスト>
・小学校もしくは中学校単位で集まる(同窓会的な)
・自治会(民区)の新年会で祝ってもらう
・赤い手ぬぐいを首にかける