※お願い※
記事内の写真や資料は、当情報誌での使用について許可をいただいて掲載しております。
無断での転載などの二次利用はご遠慮ください。
(idea2018年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
Googleマップで見てみるとミステリーサークルのようなきれいな円形が…!
千厩町奥玉地区に変わった形の田んぼがあるとの情報を目にしたので、どのような由来があってなぜその形になったのか調査し、田植えの様子を取材しました!
※地蔵田伝承会の活動は「団体紹介」ページに掲載しております。
奥玉地区では、お地蔵さまと兄弟の昔話(下の「地蔵田の由来」参照)から「地蔵田」と言い伝えられていますが、この円形の田んぼは、岐阜県、高知県、新潟県などにも風習が残っており、新潟県などでは、車輪の形に見えることから「車田(車田植)」と呼ばれています(新潟県佐渡市では国、岐阜県高山市では県の重要無形文化財に指定されています)。
「なぜ円形なのか?」については、「円は恵みの太陽を表す」「豊作の神が降りてくる目印」「円の中心かららせん状に稲を植えることで神様や菩薩様に奉納する米をまたがないようにする」という言い伝えもあり、神事に関連した農作業の方法と考えられています。
また、新潟県佐渡市では田植終いに車田植を行い、その年の豊作を祈願することから「終田(おうだ)」とも呼ばれています。
ちなみに、岩手県では神社のための奉納田はあるそうですが、地蔵田のようにお寺のための奉納田は珍しいそうです。
今年の地蔵田伝承会や地域の皆さんの田植えの様子を取材しました!
お地蔵さまと田の神さまにおにぎりなどをお供えして、五穀豊穣と作業が無事に終わることをお祈りします。
事前に引いておいた線を目印に手植えしていきます。「足が抜けなくなった!」と大人が子どもに助けてもらう場面も…(笑)。
毎年昔ながらの豆と塩だけのおにぎりが振る舞われます。スタッフもいただきましたが、とってもおいしかったです!