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(idea2017年2月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
野菜がたっぷりアツアツのお雑煮で心もぽかぽかです。
あけましておめでとうございます。お正月といえば“お餅”ですね。皆さんのご家庭でも正月ならではの餅料理を召し上がったのではないでしょうか?餅料理の中でも“お雑煮”は特別なもの。そこで、一関市でどのような「家庭の味」があるのか調査してみました。
お雑煮は餅の形から出汁・具材まで全国津々浦々、種類はたくさんありますが、私達に馴染みのあるお雑煮には、“おひきな”という具材が使われます。“おひきな”とは大根や人参、ごぼうなどを細く切り、湯がいたあと冷凍保存したものを指すそうで、「岩手県南部・旧伊達藩では厳しい冬を越すための保存食」とされていたそうです。今回も地域の方100人にヒアリングを行い、特に意見が多かったものを「一関スタンダード」として紹介します。
勝手に決定!一関スタンダード
・鶏肉出汁に醤油ベース
・具材はおひきなに鶏肉、かまぼこ、
三つ葉をトッピング
・お吸い物よりは煮込み派多数
調査結果ダイジェスト
■味付け・・・ほとんどが醤油ベース。鶏肉の出汁が主流だが昆布や鰹節などの意見や、精進料理ととらえ、肉は使用しない所も。干ししいたけの戻し汁を使用している所も多くみられる。大東町の興田地域では半世紀前まではカジカを出汁にしていたとのこと。
■具材・・・「おひきな(大根、人参の千切り)」が主流。ごぼう、しいたけ、鶏肉、かまぼこ、三つ葉などを使用する所が多く、油揚げ、糸こんにゃく、いくら、伊達巻、セリなどが入る所も。
■作り方・・・具材を一緒に煮込む派が多い。おひきなを煮込まず盛り付けの際にのせるという意見も。
■餅の状態・・・12月28日に餅をつき四角に切って取り置き、熱湯にくぐらせる、もしくは焼くという所が多い。元旦につきたてを手で一口大にちぎって使用する所も。
■盛り付け・・・お椀の底におひきなをしき、角餅をのせる。その上にさらにおひきなと汁を加え、三つ葉(セリ、ほうれん草、水菜など緑の物)とかまぼこ(なると)をのせ、色鮮やかな見た目にする所が多い。
■呼び名・・・おつゆ餅やひきな汁と呼ばれることもある。
商家などでみられるパターン
・いくらや伊達巻などのトッピング
・9つor7つの具材という決まり
・鶏肉ではなく油あげ等の出汁
・ごった煮形式に煮込む(具沢山)
精進料理パターン
少数意見の中にはこんな具材も!
・鶏肉ではなく油あげ等の出汁
・ごった煮形式に煮込む(具沢山)
今回の特集はいかがだったでしょうか?どうぞご家庭で話題にしてみてください。ご協力くださった皆様ありがとうございました。※この結果はあくまでも当センターの独自調査によるものです。また、イラストは調査結果をもとに当センターで描きおろしたものです。