誌面作成にあたり、30軒以上のお宅にご協力をいただきました。
その中から、ホームページへの掲載に同意をいただいたお宅の「門かぶり仕立て松」をご紹介します!
画像をクリックすると拡大しますので、どうぞ素敵な松たちをお愉しみください!
※本誌の内容はコチラ
※順不同
花泉町老松(宿)
義父が盆栽をしており、そこで仕立てていた松を庭を作るのを機に定植(約50年前)。
義父が手入れをしていた頃は興味がなかったものの、自分が手入れをしなければいけなくなると、徐々に愛着が。
「人生は紆余曲折あるが、この木はまっすぐ。一緒に成長してきた」と、今後もできる限り手入れを続けるとのこと。
花泉町老松(宿)
分家した時の記念樹として山から10年くらいの松を掘ってきて定植。「老松」に住んでいるので、松をチョイス。あえて曲がっている松を選び、「夫婦松」になるように、1本は上に、1本は横に伸ばした。その長さゆえ、通りがかりの人が「見せてください」と来ることも多々。また、車にぶつかられて、5年分くらいの長さが折れてしまったという悲しいエピソードも。
花泉町涌津
職場の盆栽クラブがきっかけで、樹が好きに。山から実生の松を採ってきて畑の縁に植えていたが、家の建て替えを機に移植。古い松は入手できないので、少しでも趣が出せるように、門かぶり風に仕立てた。基本的には自分で手入れをしている。
調査番号3と同じ家
誌面でも掲載した、残念ながら松くい虫の被害にあってしまった松。左下の写真、赤の〇で囲ったところに偶然生えてきた松を、上に伸ばさないようにしていたところ、2本の松を左右に伸ばすことに成功。通りすがりの人に「売ってください」と言われるほどだったとか。右下の写真が枯れ始める直前の時期。
一関市厳美町
実生から育てたという松は樹齢70年以上。
仕事が忙しく、手入れが出来なかった松を定年を迎えた今、理想の形に整えていきたいとか。
一関市厳美町
誌面でも掲載した某海岸からいただいてきたという松は、枝の長さがなんと11m50cm!たまたま横に伸びてきた枝に支柱をしたところ、ここまで成長。国の名勝及び天然記念物に指定されている厳美渓が近くにあるため、観光客も足を止めて眺めていくとか。厳美の観光名所の一つになりつつあります。
室根町浜横沢
樹齢200年近いのではないかという2本の松。昭和5年生まれの現家主のお母さまがお嫁に来た時にはすでに門かぶり仕立てになっていたとのこと。当時は今と家の場所が少しズレており、その時の場所にとってはまさに入口に当たる部分にこの松が配置されていたとのことで、門として仕立てたのではないかと推測。室根出身で皇居の庭を手がけていた庭師さんに手入れをしてもらっていた時期もあるとか!石屋を営んでいるため、支柱を石で作っているところがポイント。
室根町折壁
低いところで仕立てている(地面からの高さ約1m)ので、門としてではないかな?と思いきや、枝の下には明らかに人が通っている跡が!なんでも家主さん(おばあちゃん)、庭に出るのに毎日のようにこの枝の下を通っているのだとか。道路が整備される前は、この松がしっかり門としての役割を果たしていたのかもしれません。
室根町
門かぶり松調査の終盤、目が肥えてきた調査員(笑)284号線沿いからかすかに見えた門かぶり仕立てらしきシルエット!突撃してみるとやはり左右に長く仕立てておりました。昭和53年に家を建て替えた頃に、釘子の人が仕立てていた松を譲り受けたとのこと。当時すでに全長8m以上あったそうですが、運送の関係で切り詰め、移植後も8mを保っているのだとか。
室根町西風田茂木
まさに門のポジションに位置しているこの松は、細いですが、樹齢は50年以上ではないかということ。先代が仕立てていたものを、1年に1回、自己流で手入れしているとのこと。その位置ゆえ、トラックなどの大きな車は通れないというのが悩ましいとのことですが、門として立派にお役目を果たしている松です。
室根町折壁
樹齢50年程の赤松。家を建てる際に松は常緑で縁起が良いからと薦められ、ある程度仕立てられた松を定植。盆栽等もしているので、この松も樹形を重視し、枝の長さはこれくらいにキープ(風が強い立地ということも加味)。手入れ(消毒等含め)は自分で。
花泉町油島
現家主の祖父が仕立てていたという左右に伸びた枝が迫力満点の松。当時はもっと後ろに家がありましたが、家を建て替え、松のギリギリまで軒先が!よく見ると松の幹は玄関の軒先を貫いているではないですか(本誌・表紙写真にも使用)!わざわざ軒の板をはずしてこの位置取りにしたのだとか。素晴らしい愛情です。直近の手入れは鈴木造園が担当。
千厩町
元々別の場所に家があり、30年程前に今の場所に引っ越した際に先代が植えた松。家の入り口などではなく、玄関の横(庭)に植えてある。先代が亡くなってからは松を植えたガーデンなかじま(マイヤ千厩内)の人が年に1回手入れをしてくれている。
枝の長さは約4.7m。
藤沢町藤沢
敷地内に息子さんが家を建てた際、元々家の裏の庭に植えていた松を家の入り口に移動。庭に植えていたときから門かぶり仕立てにしてたそうで、庭の頃から数えると80年以上の樹齢。根本から横に伸ばした形(曲幹仕立て)で、手入れは川崎ガーデンに2年に1回程依頼。庭には他にも松があるが、2本松くい虫にやられて切ってしまったとか。
藤沢町 西光寺
西光寺の入り口。檀家さんが手入れをしており、気づいたら門かぶりの形になっていたとのこと(20年~30年程前)。
幹の根元から横に伸ばした形(曲幹仕立て)。幹部分1.5m+枝4.9m。
一関市舞川
誌面でも掲載した「後藤新平懲らしめの松」と呼ばれる松。
松くい虫にやられてしまってもなお、迫力満点であり、家主さん同様、悔しさと切なさが募ります……。
一関市真柴
調査番号17と同宅
家を建てる際、母(故人)の希望で庭造りをすることに。床の間から庭を見た時にベストポジションとなる位置に門かぶり仕立ての松を定植(調査番号18)。翌年に、門があるべき位置にも門かぶり松を植えたため、2本の門かぶり松があります。当初は庭木には興味がなかったという家主さんも、現在では愛着が出てきたとのこと。手入れは阿部造園(宮城県)。
一関市川崎町(薄衣)
代が変わり、松に関することは不明。
家へ向かうための石段近くに松があり、絶妙なバランスで生えているのが特徴。手入れは気になったらやる程度。
一関市川崎町(薄衣)
大泉院内にある松は、県指定天然記念物に指定されていた第1号木付近で自生していた松を建物前と建物横に移植。どちらも樹齢400年(推定)で、門かぶりとしたのは文禄年間(1592~1595)頃とか。手入れは庭師にお願いし、こだわりは松の特性を活かすこと。
まだまだ続きます!
コチラをクリックしてください(^^)/
この場をお借りして……
調査にご協力いただいたみなさま
本当にありがとうございました!!!!
↓実際の誌面ではこのように掲載されております。 内容はコチラからもご覧いただけます!