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(idea2017年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
情報誌idea1月号の中で年末行事“悪魔払い”を特集した際、地域の方々から「ご幣束はカドグチに納める」という答えと、「ジョノグチに納める」という答えの2つの言葉がでてきました。そこで今回その言葉の意味について、違いがあるのかどうか?はたまた同じ意味合いを指す言葉なのか、調査をしてみました。ずっと気になっていたこの話題!ついに謎は解明されるのか!?
今回の調査では、各地域担当スタッフが上記写真を片手に「カドグチとジョノグチどちらの言葉を使っていますか?」という質問と、その言葉に思い当たる場所は写真のどの辺りなのかを聞き込みしました。また、「どちらも使う」と回答された方からは、その境目を答えていただきました。
今回の調査結果では、カドグチはイラストAの場所(市道と私道の境目)を、ジョノグチはA~B(市道と私道の境目~自宅敷地入り口まで)を示すという回答が多数でした。比較的、ジョノグチ派が多い地域は、東山・千厩・大東・室根でした。「どちらの言葉も使用し、場所によって使い分ける」という方はイラストAをカドグチ、A~Bをジョノグチと区別。総合すると、使い分けをしている地域でも、カドグチ・ジョノグチどちらか一方の言葉のみ使用する地域でもイラストAをカドグチ、A~Bをジョノグチと呼んでいることが分かりました。コレが正式な境目だと断言できませんが独自調査の結果としたいと思います。ちなみに、漢字で書くとカドグチは「門口」ですが、ジョノグチはどのように書くのか意見が分かれました。方言の書物によればジョノグチは「定の口」と表現していましたが、聞き込みでは「序の口ではないか」という意見が多数でした。また、少数派でしたがモングチ(門口)と呼称しているお宅もありました。これはその家に昔(もしくは現在も)門があったからだと考えられます。