※お願い※
記事内の写真や資料は、当情報誌での使用について許可をいただいて掲載しております。
無断での転載などの二次利用はご遠慮ください。
オーナー 小山裕子さん
(idea 平成30年4月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆オーナー:小山裕子さん
◆住 所:〒029-0803 一関市千厩町千厩字町86-1
◆TEL/FAX:0191-48-4802
◆定休日:毎週月曜日
Facebookでお店情報発信中!!
一関市千厩町の街なかに、白色の外壁を季節の草花で彩り、まるでフランスの建物を思わせる素敵なカフェがあります。「年齢を問わず誰もがおいしい食事をしながらゆっくりおしゃべりを楽しむ場所、くつろげる場所を提供し続けたい」と語るのは、カフェキャトルのオーナー小山裕子さんです。店名の“キャトル”はフランス語で数字の4を表し、小山さんの誕生日と幸せの頭文字をかけて命名しました。
小山さんは高校卒業後、洋菓子づくりの専門学校に進学。その後、東京や北海道で洋菓子やカフェに関わる仕事に10年以上携わってきましたが、平成21年、自身の母親が病に倒れ、介助が必要となったことをきっかけに地元、千厩町小梨地区にUターン。全面的な介護というよりも、病院への送迎や付き添い程度だったため、地元で就職先を探していましたが「母親に万が一のことがあったら」という不安もあり一歩踏み出せない状況が続きました。
そのころ、一関市の広報で「いちのせき元気な地域づくり事業『新規店舗開店等支援(千厩支所)』」の第1期生の募集が目に留まり、「町内の空き店舗を利用してお店を開くことができる」ということを知ります。接客や作ることが専門で、経営経験はなかったものの、洋菓子作りに携わってきた小山さんは「自分の店を持つことができるのか」と夢を抱きはじめました。
それから2年後の平成23年5月に母親が他界。闘病中、娘の将来を案じた母親からの「結婚をするか、(スキルを活かした)店を持つかどちらか決めて」という一言がきっかけとなり「自分のお店を持とう」と決心。同年、いちのせき元気な地域づくり事業の同支援第2期生募集に手を挙げ12月にオープンとなりました。
「中途半端は失敗する。『やるぞ!』と決めたからには、この辺にはないおしゃれな雰囲気のカフェに」と外装内装もこだわりました。慌ただしさもありましたが、母の一言が背中を押してくれているようで」と振り返ります。町内の空き店舗を紹介してもらううちに「こんなに空き家や空き店舗が多くなっていたのか」と地域の課題に気づかされたとも言います。
小山さんは、カフェキャトルのオープン前から地元の地区民祭などに “ワッフル屋さん”として出店。10数年地元を離れていた小山さんでしたが、「地元の祭りなどで出店しているうちにたくさんの方々と繋がりを持つことができた」と語り、「ワッフルも喜んでいただき、それが自信に繋がった」と続けます。現在も年に数回、地元のお祭りや、町内で開催しているマルシェなどに出店し、同・異業者間の情報交換、住民との交流を大切にしているそうです。
また、同カフェで提供されているメニューには、地元産のフルーツや野菜を積極的に使用していますが、その中には来店してくださったお客様がたまたま野菜や果樹生産をされている方で、『ぜひ、カフェで使用して!』と話が盛り上がりメニュー提供に至ったものもあるのだとか。「フルーツや夏野菜などは季節限定になりますから、ぜひ、地元の旬を味わっていただきたい」と小山さんもニッコリです。
来年の夏!新たな前進!!現在、カフェキャトルでは3名の従業員を雇用し、地元での雇用の場を提供しています。「実はまだちゃんと発表できないのですが、来年の夏新しい取り組みにチャレンジする予定です。千厩の町を賑やかにしたい。そして雇用の場を増やしたい」と意気込みます。今後の展開がますます楽しみです。
3月は藤沢町産のいちごフェア開催中
4月は・・・楽しみです。