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~地域への感謝をいつも心に~
(idea2012.vol3掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
企業の地域づくり活動取材二回目は、ニッコー・ファインメック株式会社へお邪魔し代表取締役副社長兼総務部長の小野寺さんと生産管理部次長の佐藤さんにお話しを伺いました。
緑豊かな一関市千厩町の奥玉地区。近くには川が流れ、手入れの行き届いた田んぼや畑が広がります。その山あいにニッコー・ファインメック株式会社があります。ここは、産業廃棄物等の処理業を営み、宝飾品の加工及び販売も行なっています。
「あの煙突から出ているのは煙ではありません。害のない水蒸気です。それを地域の皆様に知って頂ける機会があり、ありがたく思います。」そう語るのは、生産管理部次長の佐藤さん。産業廃棄物処理という仕事ゆえ、「あの工場では一体何をしているのだろう?」「あのトラックには何が積み込まれてきているのだろう?」と地域住民から不安な声も寄せられたこともありましたが、年に1回、地域住民に向け業務内容や環境影響、環境活動の説明会を実施し、企業側からの情報発信だけではなく、住民の皆様から意見をいただくことで改善する機会を得るなど、地域住民とのコミュニケーションを大切にしています。
同社では、4名の環境管理委員会を設置。環境保全活動の事業計画は各部から十数名が集まり活動の決定を行なっているということです。
平成19年5月に完成した「憩いの森」。工場入り口に建立された東屋と五重塔は地域の大工さんで同社社長の知人でもある方の手作りとのこと。現在は一関百景にも認定されています。この「憩いの森」は、従業員が素晴らしい景観や自然を大切にするというテーマがあるほか、子どもからご年配の方など、地域の方々の憩いの場としても利用されています。
地元住民の交流の場ともなっている「千厩おくたま親水公園」。同社は平成19年9月に一関市との※アドプト協定を調印して以来、同公園の整備管理として年3回のクリーン活動を実施しています。
クリーン活動では、全従業員約60名が「出番がきたぞ!」という思いで積極的に参加し、公園の草刈りやゴミ拾いのほか、「憩いの森」維持管理及び地域周辺のカーブミラー清掃など、地域の皆様が気持ちよく過ごせるようにという思いで、社員一丸となり公園等の維持管理活動を行なっているほか、個々の環境保護に対する意識も高まっているということです。
同社では、地域住民への感謝イベントのほか、中学校や養護学校などの職場見学も行なっており、団体でも個人でも会社見学が可能だそうです。希望の場合は、直接、同社総務部へお申し込みいただくか、岩手県環境学習応援隊へ申込を行って欲しいとのこと。「機会があれば私たちが地域のイベントに参加していきたい」と副社長の小野寺さんは今後の活動目標を語っていました。