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(idea平成25年月10号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
代表取締役 東山工場長 薗田 重昭さん
本社・工場:〒029-0301 一関市東山町田河津字野土88‐1
TEL:0191-47-2511
Fax:0191-47-2510
地域イベント参加で、ふれあう心と心を大切に
日本百景に数えられる猊鼻渓を擁し、鉱物資源が豊富な一関市東山町は、自然資源・地域資源を活かした商業・工業が盛んです。
しかし、山間部の多い農村地帯は農閑期になると、世帯主が出稼ぎに行くことも多かった時代がありました。その中で「地元に安定した工場を」「女性に働ける環境を」と多くの意見が寄せられ、昭和49年頃から、農村地域へ工場を導入するための計画策定が進められました。
東山フエルト株式会社東山工場は、日本フエルト株式会社の100%子会社で、紙・パルプ・ストレート用、その他工業用フエルトを製造する企業で、同社の工場がある「野土工業団地」もその一つ。農業従事者がその希望や能力によって工場に就業できるよう、さらに、農業と工業が共に発展でるようにと同社は、昭和49年12月に工場誘致が確定され、昭和50年12月から操業開始しました。とくに労働安全衛生には長年努力を積み重ねており、今年10月2日にも岩手県産業安全衛生大会で事業所賞を受賞する予定となっているのです。
従業員約60名のほとんどが、東山地域等から採用しており、「親子2代で同社に従事する方もいますよ」と地域に根ざす企業であることが伝わりました。
地域住民の安定雇用と自然環境との融和を大切にしている同社は、東山町内で行われる様々なイベント行事への協賛などを通し、地域交流のきっかけづくりを行っています。
同社が毎年協賛している「唐梅館絵巻」は、天正18年、この地方を治めていた葛西氏の重臣千葉一族が豊臣秀吉からの小田原参陣要請に従うか否かを決定する運命をかけた軍議の様子を、壮大なスケールで再現したイベントです。第1回目の開催には、同社事務部の吉田次長が重臣として参加、今年の10月6日に開催される第13回唐梅館絵巻には、薗田工場長が騎馬武者として参加するとのことでイベントに関し社内でも活気が湧いている様子が伝わりました。
また、毎年開催されている田河津地区内の山神社奉納演芸会では、同社従業員が自治会単位で歌や踊りを披露しており、社を挙げての応援や参加で地域行事を盛り上げています。
今年7月に東京から赴任したばかりの同社代表薗田工場長は、「赴任当初、梅雨が長く雨の多い地域なのかな?と感じましたが、今ではとても過ごしやすく、自然がきれいで、とてもよい地域だと思います」と、語り東山地域の良さを日々感じているとのこと。「40年前にご縁あって、この東山の町に工場をつくることになりました。ここまで、続けられてきたことは、地元周辺住民の皆様と地元の従業員の皆様ご理解があってだと思っております。経済情勢などの様々な時代の変化はありましたが、地域との絆を益々大切にし、新しい方向も視野に入れながら『田河津に東山フエルトがあってよかったね』と語ってもらえるような企業であるために今後も地域の皆様と交流が保てて行ければと感じます」と、語っていました。