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（idea 平成26年７月号掲載）※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

管理者：佐藤 道宏 さん

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　一関市役所藤沢支所から国道456号線を900ｍほど南下した長閑な住宅地に建設された株式会社アリビオは、今年4月に開所したばかりの、町内初「サービス付き高齢者向け住宅」です。同社施設は、高齢者の安心・安全な暮らしを藤沢病院と連携し、地域密着の「藤沢型」で支える高齢者向け住宅で、病院から退院後の生活に支障のある高齢者や一人暮らしが困難な方などを受け入れています。

　取材を受けてくださった、同社の管理者である佐藤さんは町内のご出身で、現在ご夫婦で同社施設の運営・管理を行っています。佐藤さんは8年間、平泉町内の高齢者介護施設の介護員として、奥様は一関市内のデイサービスに相談員としてご勤務されてきました。開所し間もないですが、自身の経験を活かしながら、入居者一人一人に寄り添い、藤沢町ならではの安心な老後生活をサポートしています。

　平成25年10月現在、一関市の総人口126,162人に対し65歳以上の人口が39,237人、75歳以上の人口が23,062人。高齢化率31,10%と非常に高く、一人暮らし、もしくは高齢者のみの世帯が12,484人という現状が明らかになってきています。年老いたとき、住み慣れた地域を離れ、遠くの施設に入居するということを渋々考えている方も少なくないかもしれません。そんな現状の中、住み慣れた地域、環境の中で安心して暮らせる「サービス付き高齢者向け住宅白藤」。有料老人ホームとの違いは何か？というところを尋ねたところ、「有料老人ホームには、『介護付き』と『住宅型』があり、介護付きはその名の通り介護付きの住まいで、住宅型は比較的元気な方向け。介護が必要になったらデイサービス等に通っていただくシステムです。

　それに対し、サービス付き高齢者向け住宅とは高齢者向けの賃貸住宅で、ケアの専門家による24時間の見守り、生活の相談等の支援が受けられるシステムになっています。こういった施設は今まで藤沢町内にはなかったわけですが、住み慣れた地域で顔と顔の見れる安心な生活を提供できることができ、今後はもっと利用者の方々と地域の中に入りたいと考えているところで、町内のさまざまなイベントや奉仕活動等にも積極的に参加しようと計画しているところです」と語る佐藤さん。現在は利用者の年間スケジュール、施設の年間計画の作成を行っており、地域との関わりがますます深くなるであろう様子が伺え、今後ますますの高齢化社会に向けた対応を万全としています。

　また、藤沢町内には「ふじさわ地域包括ケア研究会（F‐net）」という、地域高齢者福祉ネットワークが存在し、各施設長などの情報交換の場、共有の場が開催されています。このF‐netには藤沢病院、高齢者総合相談センターふじさわなどの町内高齢者施設関係者団体が所属しており、月に1回程度テーマを基に意見交換を行ったり、各施設の発表を行ったり、地域の見守り活動の紹介を行うなどしています。

　日当たりが良く、開放的な施設内を拝見し、地域による地域の見守りが感じられる、安心安全な施設であることが伺える取材でした。