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(idea平成25年月11号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
地元経済の更なる活性化を目指し、
地域と共に喜びを感じあえる企業であるために。
一関と宮城県を繋ぐ国道4号線沿いに事業所を構える株式会社菜花堂は、東京都の昭和産業株式会社を親会社にもち、平成11年に設立後、和洋菓子・パン・冷凍生地の製造販売を行ってきました。
原材料は親会社の物流部門から仕入れるほか、地産地消に関しては各県の学校給食会を通じて全国から広く取り寄せ、製造された製品は問屋を通じて全国の学校給食や病院食、機内食等に使われます。
同社では、満足・調和・解決の3つを企業方針に掲げており、顧客満足、従業員満足が最大の喜びであり、この喜びを得るために、地域社会と調和し、共に課題解決に努めることが使命であるとしています。例えば、地域から商品開発の相談を受ければ、できる限り要望に応えるよう努めており、過去にいくつもの新製品を世に送り出してきました。
取材を受けていただいた東海林さんは、「地域の企業として、先頭を切って地域貢献活動に関わりたい」と話し、「佐藤代表が地域奉仕活動に対して寛大だから、自分が多くの地域活動に携われている」と感謝の気持ちを述べました。
同社の一部商品はインターネット通販サイト「さんちょくどっとこむ」や、店頭直売「青空販売」で購入できます。青空販売は、東日本大震災発生時、社内にある在庫商品を地域の方に提供しようと、臨時で開いたのが始まりです。当初20日間ほど毎日、長机の上に袋詰めのお菓子やパンを陳列、手作り広告で商品を販売しました。ツイッターを通じた地域への情報発信は企画開発部の鈴木さんの提案で、ライフラインが止まり、食料の供給が滞る中、青空販売は地域住民の生活を繋ぐ大きな役割を果たしました。
その後も、青空販売は春~秋にかけ毎月第四土曜日の10時~15時に開催。市外から足を運ぶ方や常連の方もおり、準備中の段階で購入しにくる方も多いそう。お客さんから「先月買ったお菓子をまた買いに来たよ」と言われても、店頭に並ぶ品は毎月の在庫状況によりさまざま。その月限定であるパターンもあります。商品は6~8個入りで200~300円と手ごろで、レジ袋1つ分を購入しても、合計金額は1000円ほど。青空販売は、菜花堂と地域住民を繋ぐ架け橋にもなっています。
また、東海林さんはご当地もちサミットの実行委員会にも所属。市内の餅関係の団体で組織される「一関もち食推進会議」で立案されたこのイベントは、昨年度の第1回目、中東北のご当地もちサミットとして東北地方を中心としたもち料理が一度に味わえるとあり、たくさんの方が来場。2回目となる今年は、中東北から全国に規模を拡大し、2日間で3万食の販売を目指します。「一関にお金を落としてもらい、地元経済を活性化させたい」と東海林さん。
この他、労働基準協会や食品衛生協会の会員としての取り組みの他、地域行事への参加も行っています。今年開催の第32回一関国際ハーフマラソン大会には、役員自らが率先して出場する等の活動も行いました。
最近は、ご当地キャラクター東北ずん子が目印の、もち御膳を販売してくれる一関のお店を探しています。
「青空販売に来てネ!」と呼びかける東海林さん。今年最後の11月16日の青空販売では、笑顔でみなさんの来場をお待ちしております。