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~環境美化活動で地域づくり~
(idea2012.vol5掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります
今回の、企業の地域づくり取材は、花壇を通じて地域とのふれあいを行っている一関市花泉町の㈱ケーエフエム花泉工場へお邪魔し、工場長の増子修一さん、事務課主任の小野寺伸子さんにお話しを伺いました。
広い敷地内に、青々とした芝生。綺麗に剪定された植木の下には、「がんばろう!岩手」のメッセージと共に、色鮮やかな花が花壇を飾っている、㈱ケーエフエムは、コンクリート製品用鋼製型枠の製造・販売事業を行っています。昭和61年に創業して以来、敷地内の環境整備にも力を入れてきました。
「いつでも、誰でも気軽に来てくれるような工場にしたい。」そう語るのは、工場長の増子修一さん。今では、整備が行き届いた美しい庭ですが、始まりは小さな花壇からでした。花泉町は地名の頭文字である「花」に対する環境美化活動が活発で、昔から「花いっぱいコンクール」を毎年開催したり、苗を無償で配布したりなど、地域全体が一丸となって環境整備に取り組んできました。
㈱ケーエムエフは昭和61年の花いっぱい運動の参加を始め、現在に至るまで毎年各コンクールに参加、数々の賞を受賞。年々緑地を広げるとともに、コンクールの受賞範囲を岩手、全国と広げていき、平成24年4月には永田町にある憲政記念館で、天皇皇后ご臨席のもと、野田総理大臣より「緑化推進運動功労者 内閣総理大臣表彰」を受賞しました。
花壇を広めるきっかけとなったのは、昭和61年の花いっぱいコンクールでの受賞の他、初代社長である小島さんの「花壇と緑地を増やしたい」という強い意志が、深く関係しています。平成4年に増築した土地も含め、敷地内の整備は全て会社で働く職員が就業後に自己啓発で行っており、花壇の手入れば社員が班編成で行い、2週間に1度は草刈をする他、月2回道路のゴミ拾いも実地。社員全員が一丸となって環境整備に努めています。
会社には県内外から見学者が訪れます。また20年以上も続く、矢ノ目部落との合同夏祭りでの盆踊りの場所にも提供したり、企業連絡協議会という、花泉町内の企業24社が集まって行われる健康ウォーキング大会では、毎回工場が中間ポイントになっており、そこで一般の参加者に無料で球根を配布したところ、大人気だったそうです。冬は庭園をイルミネーションで飾り、国道を通行する人達の目を楽しませています。こうした活動を通して、地域の人達が集う交流の場所としても親しまれています。
年間にわたり様々な花や緑で私達の目を楽しませてくれる㈱ケーエムエフ。「今後も現状維持に力を入れていきます。いつでも工場の見学に来てください!」と笑顔で話してくれました。