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(idea 平成26年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
代表取締役:佐々木 政典さん
住所:〒029-3103 一関市花泉町老松字下宮沢159-1
TEL:0191-82-4066
FAX:0191-36-1215
一関市花泉町の旧町名に重ね、四季折々の花に彩られ、憩いと交流が得られるようにと、町の活性化を願って整備された「花と泉の公園」は、平成7年「ぼたん園」のオープンを機に、平成11年から第三セクターとして運営され、平成12年にはベコニアガーデン「れいなdeふろ~れす」オープン。
大型の温室を利用して多種多様の花々が通年鑑賞でき、交流プラザ内のレストラン、産直売店、フラワークラフト体験コーナーなどがあり、地域とのふれあいの場になることを願い運営されてきました。
当初は地域資源として、集客率もよく、その壮大な敷地と、見事な花々が地域の方々に限らず県内外のお客様を魅了。しかし、「一度来たら(見たら)、後は来ない・・・」リピーターの集客が見込まれず、次第に経営は難航していったのです。
指定管理となった平成18年、初の民間経営者が就任。現代表取締役の佐々木さんです。佐々木さんの前職は旅行会社勤務。国内のさまざまな観光施設を見て周り、地域と施設の関わり方、お客様が何に感動を得るのか、心を掴む施設経営を実際に目の当たりにしていたことが目に止まり、代表取締役に就任しました。花泉町の出身で地域への恩返しを考えていた佐々木さんは自分の経験をもとに試行錯誤を重ね、従業員16名と共に一丸となって「新しいことへの挑戦」を続けています。
代表取締役就任当初、「東京ディズニーランドには、なぜリピーターが多いのか?」と考えた佐々木さん。「修学旅行の引率でなんどもディズニーランドに行くのですが、『訪れるたびに新しい発見がある』ということに気づいたのです。通年全く同じことをしては、地域の方々も飽きてしまう・・・できるだけ地域の方々が誇れる施設にしたい。」そう感じ「イベント(祭り)だけの施設ではダメなんだ」と、日頃から地域の方々が集えるような施設にするべく、女性スタッフの目線で施設レイアウトやディスプレイを工夫。敷地内には、見よう見まねで制作したピザ窯を、地域の子供会行事にいつでも使ってもらえるように、体験型の導入を試みました。「出来る限り地域の方が使用しやすい「花と泉の公園」にしたい。」その思いは変わることなく、地域とのつながりをますます根付くための、施設利用提供を日々心がけているのです。
平成21年「花と泉の公園」で初めての結婚披露宴が開催されました。同公園では、結婚式が開催されたことはありましたが、披露宴は初。同公園の中庭にバージンロードをユリで演出。地元、花泉町民合唱団が結婚式進行を務め、素敵なコーラスで二人の門出を祝いました。
花々に囲まれた新郎新婦の幸せな表情は今でもスタッフたちの心の支えになっているとのこと。
「結婚を決めたお二人が、少しでも多くこの地元の公園で披露宴を挙げていただけると、私達が丹精込めて育てた花々も大変喜びます。相談はいつでも受け入れていますので、サプライズな挙式・披露宴をお二人の力で挙げたいとお考えの方々に最大のご協力をさせていただきたい。」と語る、佐々木さんの表情は、地元を広く発信しながらも、最大限に地域の方々に使用して頂く方法を考えている姿勢が伺える取材でした。