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記事内の写真や資料は、当情報誌での使用について許可をいただいて掲載しております。

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（idea 平成28年８月号掲載）※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

◆校長：鈴木　孝世(こうせい)さん

◆ＭＡＰＳ室根校：〒029-1201　一関市室根町折壁字大里194-1

◆電　話：0191-64-3081

◆ＦＡＸ：0191-64-3198

◆ＵＲＬ：https://mapspg.com/

　室根山は、一関市室根町にある山で、周囲1495ヘクタールと共に室根高原県立自然公園を形成しており、北上高地の南部の独立峰として全国的に知られています。標高は894.7メートルで、山頂からは太平洋を含む360度のパノラマが望め、季節折々の野花や風景を楽しむことができます。

　「室根山の特徴的な地形によって発生する上昇気流とそのパノラマに魅せられた私の主人がスクールを開校しました」と語るのはＭＡＰＳパラグライダースクール初代校長の夫人である瀧ヶ平玉恵さんです。「金ヶ崎町出身の主人はハンググライダーが趣味で、遠野市などでスカイスポーツをやっていたのですが、『もっと多くの人にスカイスポーツに親しんでもらえるような機会を創出したい』と願い、主人は山を探し求めていました。その中で室根山と出会い、一目惚れしたようです」と続けます。当時の室根村役場の協力のもと、室根山頂からハンググライダーエリアを開発し地域企業として昭和53年にスクールが開校しました。

　現在スクールには、受講中の生徒、受講を修了しパイロット資格を取得した生徒含め70名ほどが在籍。

　市内唯一のパラグライダースクールですが、多くの受講生は市外・県外なのだとか。「近くにこんなにいい山があるのだからぜひ市内や地元の方々にも体験していただきたい。空から眺める室根山（地域）は本当に素晴らしい」と瀧ヶ平さん。「実は、数名ですが、当スクールに通っている受講生が『県外から通うのは遠い』ということで市内に移住した方もいるんですよ」と続けます。瀧ヶ平さんご自身も初代校長のスクール開校がきっかけで気仙沼市から市内に移住したお一人。「県

外の方が市内に移住するというきっかけが、パラグライダーを通してであれば非常に嬉しいものです。今後もそのきっかけとなり、益々人口がふえてくれたら」と希望に胸が膨らみ、「そのためにも日頃からの情報発信や地域との協力が大事」と語ります。

　同スクールでは、6月から10月ごろまでは各種初心者体験の受け入れも行っているとのこと。「体験の種類によっては年齢制限がありますが、初心者コースでは小学校低学年のお子様からご高齢の方まで幅広く体験可能です。専属のインストラクターが安心安全にサポートするので、空からの眺めを楽しむことができますよ」と続けます。

東日本大震災復興支援イベントとして開催されている、東北初の本格的な熱気球競技会「一関・平泉バルーンフェスティバル」にボランティアスタッフとして参加している同スクールのスタッフ。「同じ空での競技繋がりです」と笑顔で語る瀧ヶ平さん。「当日は子ども体験会の実施も行っていますよ」と、パラグライダースクールのＰＲも忘れません。

　「これから室根町内に室根山を望めるカフェを開店しようと計画中です。空からの眺めも最高ですが、豊かな自然環境に囲まれながら美味しいコーヒーを飲んでいただき、地元に留まってもらうことが目的。そして、四季を楽しみながら、ほっと一息つけるそんな場所にしたいです」と語っていただきました。

空を飛ぶことは思っているより、とても簡単です。日常のストレスから解放される至福のひとときをぜひ体験してみてください。お気軽にお問い合わせください。