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(idea 平成28年2月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆会 員:30名
◆事務局:佐々木範明さん
◆連絡先:〒029-0302 一関市東山町長坂字西本町105-1
◆電 話:0191-47-4544 (東山支所教育文化課内)
これまで奥州市で、10年以上ボランティアとしてジュニアリーダーと活動をしていたという「ハピクロ」事務局の佐々木さん。勤務先である、一関市役所東山支所での勤務初日に、見知らぬ中学生から「おはようございます」と声をかけられ、「東山の子どもたちはなんていい子なのだろう」と感銘を受け、ジュニアリーダー設立を決意。東山中学校への趣旨説明、ポスター掲示、チラシ配布を行い、「期待と不安の入り混じった気持ちで過ごしました」と当時を振り返ります。現在は中学生18名、高校生12名の30名で活動しており、平成28年3月には、ハピクロの1期生となる5人を卒業生として送り出します。
「人に何かをあげると、もらった相手は嬉しいと感じる。相手が喜んでくれれば、自分も嬉しくなる。誰かのために何かをすることによって、自分自身が励まされ、自信や力が付く。そうやって自分が成長していく。それがジュニアリーダーの活動の一番大切な意味です」と語る佐々木さん。
活動の基本は、「自主的・主体的」であること。「自分たちで話し合い、考えて決める」ことを大切に、「夏の笑星s」「冬の笑星s」を始めとした自主事業の企画立案や、地元のさまざまなイベントへの参加、「ハピクロ研修会」の開催など、年間を通して活動を実施。「年に一度の活動ではなく、年間を通して様々な経験をして大きく成長してほしい」と話す佐々木さんは、「学校と部活と家だけでなく、このような場で成長していく子どもたちの姿を見られるのが大人として嬉しいですね」と、素敵な笑顔を見せてくれました。
平成28年1月6日(水)、東山地域交流センターにて行われた「冬の笑星s」では、小学生21名を対象に、6名のリーダーの皆さんが実際に活動を実施。
ホールでは「並んで!」「静かにして!」「鬼やりたい人!」などリーダーが指示を出すと、子どもたちが「はーい!」と元気な声で応えます。
とても自然な距離感で子どもたちと触れ合うリーダーたちの様子を見守る佐々木さんは、「何でもかんでも大人が決めて、下準備をしたり、レールを敷いたりしたのでは、子どもは体験や失敗からの気づきを見落としてしまいます」と語ります。「なんでもない時間に大切なことに気がついたり、臨機応変に動いたり、そして小さな子と仲良くなったりすることが一番大切な目的ですから」と、「自分たちで決め、失敗しながら成長する事の大切さ」に触れ、東山食生活改善推進協議会の方が指導する調理実習の様子を見ながら、リーダー達にスケジュール調整についてアドバイスを行います。
「友達がやっていたのがきっかけでハピクロの活動を始めました」と語るのは東山中学校3年生の本多さん。「積極的に参加して、子どもたちと打ち解けられるようになりたいです」と今後の活動に対する抱負を語り、仲間と話し合って活動をすすめています。
佐々木さんは「ジュニアリーダーを卒業したOBが増え、10年後、20年後にこの子たちが東山の、あるいは一関の青年リーダーや地域リーダーとして活躍してくれると信じています」と語ってくれました。