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代表 原 宏行 さん
(idea 平成29年9月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆代表:原 宏行 さん
◆連絡先:上記HPの「お問い合わせ」へ
◆活動日:毎月第3土曜日・13:30~15:30
毎月第2火曜日(10月以降は第2水曜日)17:30~19:30
◆活動場所:一関図書館
平成27年に一関図書館が「多読」支援の第一人者である酒井邦秀先生らを迎え、3回シリーズで開催した「図書館de英語多読講座~やさしい英語の絵本から始めませんか~」には、48人の定員がいっぱいになる参加者が集まったそうです。その講座の最終回で受講者の一人が、講座修了生が集まって交流する会の結成を呼び掛け、賛同した14人でスタートしたのが「一関・英語多読を楽しむ会」です。今回は、会の代表を務める原宏行さんにお話を伺いました。
原さんは会の結成を呼び掛けた本人であり、会のキーマンですが、原さん自身は「会の結成に賛同してくれた皆さんがいてくれたからこそ生まれた会。ただ、他にも2人の方の協力に支えられた幸運もあった」と語ります。その1人は当時一関図書館に在籍し、英語多読について知識を持っていた司書の小野寺悠さん(現川崎図書館)。冒頭の講座の企画・運営に携わり、英語多読を市民に知ってもらうきっかけを作りました。もう1人は当時の一関図書館長小野寺篤さん。「活動場所として一関図書館を借りられたこと、一関図書館の英語多読の蔵書数が全国トップクラスであることなど、結成当初から恵まれた環境で活動できたのは、小野寺前館長の英語多読への理解と配慮のおかげ(現在も図書館の協力は継続されています)」と振り返る原さん。
英語多読は、易しい本から始めて無理なく沢山の英語の本を読み進めていく方法で、その為に英語多読の本には「YL(読みやすさレベル)」が表記されており、本を選ぶ目安になります。「英語力に関わらず最初は絵本からスタートするのがおすすめ」と語る原さん。絵本には単語や文章の意味が絵の中に描かれているのでで読みやすいのと、文字がとても少ない絵本からスタートすることは、今まで学んできた英語の知識をある意味で「なかったこと」にしてゼロから出発するという考え方がその理由。「ゼロからスタートして1年、2年と続けた方の英語力が伸びて、『もうこのレベルの本を読めるようになったの?』と嬉しい驚きを感じることもある」という原さんは、「英語多読をゆっくり楽しみながら続けることが会のモットー」と語り、「まさに継続は力なりですよ」と笑顔を見せます。
また、「(辞書を)引かない」「(わからない所は)飛ばす」「(つまらなくなったら)やめる」という英語多読3原則は、英語に慣れ親しむために楽しく沢山、なるべく英語ばかりの世界に入るために、邪魔になりそうなものをうまく排除してくれます。
会の活動は月2回の交流会。前半の1時間は英語読書で各自好きな本を読む時間。後半は、読んだ本の紹介や英語多読の疑問や悩み、ノウハウの情報交換など。原さんは「英語多読は1人でもできるが仲間と一緒だと長く続けやすい。それでも会員の数はまだ少ないのが現状。今後は、会の存在を知らずに英語の本を読んでいる方や、英語をいつか学びなおしてみたいと思っている方にも会の存在を知ってもらい、一緒に楽しみながら交流し、英語力の向上に繋げていけたら。そして様々な年齢層に『英語多読』と『一関・英語多読を楽しむ会』が広がりを見せて皆さんの英語多読のお役に立てれば」と、現状と今後を見据えています。
「1千万語を達成し、様々な文化圏の人と英語で会話できる」これは累計460万語読んだ原さんの目標ですが、まず私達は「ゼロからのスタート」で、絵本から楽しく始めてみませんか?
図書館での交流会の様子