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(idea 平成26年3月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
会 長:菊池みゆきさん
連絡先:〒029-0711 一関市大東町大原字川内56
電 話:0191-72-3955
2月11日の冬晴れの日。大東町大原地区では、厄落としや無病息災、震災復興等を願い裸男達が商店街を駆け抜ける「一関・大東大原水かけ祭り」を開催。出店に呼び込む人の声や歓声等が飛び交い、商店街がお祭りムードに包まれる中、太鼓の演奏で祭りを更に活気付け、20年近くに亘り、祭りを支え続ける大東め組太鼓の活動をご紹介します。
大東め組太鼓は、水かけ祭り保存会から「太鼓で祭りを盛り上げてほしい」と頼まれたのをきっかけに、平成7年に設立。菊池みゆき代表を中心に、小学生から大人まで男女15名の会員で組織され、毎週1回、大原公民館で1時間半の練習を行い、腕を磨いています。
「お客さんから『良かったよ』という感想を貰えた時が一番嬉しい」と話す菊池さんは、鹿児島県から大原に嫁ぎ、ご主人と共に飲食店を経営。「大原に来て間もない頃は、地域に知り合いが一人もいなかったが、め組太鼓を通じて繋がりができた」と昔を振り返ります。女性団員は皆、地区外から嫁いで来た方々で、活動を通じて多くの絆が生まれました。親を通じて子どもも入団しますが、中学校に進学すると部活動が忙しくなり、やむを得ず退団する方が多いそう。「団体の活動を次の世代へ繋ぐ、若い方に加わって欲しい」というのが願いです。
同団体がもつ曲目は、水かけ太鼓、風雪、響の3つで、曲は地元出身の千葉一太郎先生、衣装は裁縫が得意な会員が手作り。今年の水かけ祭りでは、ステージイベントの最初と最後を飾り、息の合った力強い演奏で観客の注目を集めました。19年前の初舞台を振り返ると、練習を始めて間もない為、「楽譜をこっそり隠し見ながら太鼓を叩きました」と懐かしい思い出を語る菊池さん。
毎年出演が恒例となっている一関・大東大原水かけ祭りのほか、各種太鼓フェスティバル、地域行事等にも参加。東日本大震災直後は、大原川内地区の有志の方で運営する「そばの会」と一緒に陸前高田市や広田町の仮設住宅へ行き、手打ち蕎麦を御馳走した後に太鼓を叩き、復興への気持ちを後押ししました。
過去に行った活動の中で、印象に残っているのは姉妹都市との交流。島根県の「大原大東町」、大阪府や静岡県の「大東町」に出向き、お互いに太鼓を発表し合い、今でも一関・大東大原水かけ祭りに参加しに来る等、交流を続けています。
「大東め組太鼓は、演奏を見てくれるお客様の笑顔を励みに、日々練習に励んでいます。来年は、より一層、一関・大東大原水かけ祭りを太鼓で熱く盛り上げることを目指し、練習に力を入れてまいりますので、是非、お祭りを見に来てください」と抱負を話してくれました。