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(idea 平成25年vol.11掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
理事長:千葉 裕さん
事務所:〒029-3103 岩手県一関市花泉町老松字藤田231-8
TEL&FAX:0191-82-3857
H P :https://hazuminosato.jimdofree.com/
E-mail:hazumi@wine.ocn.ne.jp
里山自然学校はずみの里は、平成11年1月に任意団体里山自然観察会として発足。その後、平成15年8年に法人の認証を受け、翌月「特定非営利活動法人里山自然学校はずみの里」を設立しました。同団体は会員22名で組織され、里山の自然環境や文化遺産を調査研究及び保護をし、また自然体験を通じて青少年の健全育成を図ることを目的に活動を続けています。
現在理事長を務める千葉裕さんは、初代の滝田理事長に続く3代目。取材中は事務の仕事に追われながらも、明るく気さくにお話を聞かせていただきました。
活動の内容は大きく分けて5つあり、その中の一つである「はずみっ子クラブ」では、花泉町内の小学生児童を対象に、自然と触れ合いながら楽しく自然環境を学ぶ行事を開催。ホタルの観察会、草木染体験、川遊び等の野外活動を年に3~5回ほど行います。1月に、祭畤の健康の森で行った「雪山ハイキング」では、小学生の児童12名が参加。初めてかんじきを履き雪の上を歩いた児童は、活動時間内だけでは遊び足りないほど、ハイキングを楽しんでいたといいます。次回は、6月29日に「田んぼの学校」を予定しており、水田周辺の生き物や植物等について学びます。
この他、「動植物環境調査」では、岩手県の希少種を始め一般的に見られる種類まで幅広く調査し、データ採集から環境の変化を記録。また、環境省が実施する「重要生態系監視地域モニタリング推進事業」では、水環境や動植物の個体数の変化等も調査。この活動には、職員以外に多数の地域の方々が参加・協力してくれていますが、このような例は全国でも1~2か所しかなく、「地域の方々に心強く支援していただけていることは、全国に誇れる素晴らしい事例です」と千葉さんは話します。
昨年は法人設立10周年を迎えた節目に「十周年記念誌」を発行。法人設立から今までの活動の経緯が記されており、事業ごとの利用者の活動写真や感想文を読むと、行事を通じて多くの良い思い出が生まれていることを感じました。
千葉さんは、「このような青少年の健全育成事業の運営は、地域の方々の力を借りながら、地域の方々と共に、地域のこどもたちを育む事業を継続することが大切です。これからも地域のために活動を続けていきたい。」と地域への感謝と、今後の活動への意欲を話してくれました。