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(idea 平成24年vol.2掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
設 立:平成21年12月25日
事務所:〒029-3101 一関市花泉町花泉字原51番地9
TEL&FAX 0191-82-1023
会員数:15人(平成24年3月31日現在)
※キャッチフレーズ 私達には守る郷土と未来へ伝えることがある
「市の防災力は行政機関の持つ防災力と住民自身が持っている災害対応(予防)力で決定されます。」そう語る千葉さんは、同じ考えを持つ消防署員の中心となり、自宅を事務所にして活動を開始。住民の命を守るためには、住民自らの防災意識の向上が必要だと言います。地域に根付いた実効的な社会貢献と、住民としての責務を果たすために、特定非営利活動法人防災サポートいちのせきを設立。
これまでに、両磐・平泉地域を含めた地域で事業を実施。防火・防災啓発、救命講習会の開催、行政機関等への助言援助、調査研究など、1年におよそ1000人以上を対象に活動を行います。千葉さんは「いまだに、NPOって何ですか?と言われることもある。地道に一つ一つクリアしていくことが大切」と語り、「自分には関係ない」という姿勢でいる住民に対し、「災害は誰もが遭遇する」ということと、防災に関する知識や技術を伝え続けています。
「行政と住民が一体となって防災力を高めることが重要です。」と千葉さん。行政がハード面、住民がソフト面を担当し、行政と住民の相互協力により、市全体の防災力を高めていくこと、そしてその活動の継続こそが、災害に強い街づくりにつながります。
昭和22年、23年のカスリン、アイオン台風は語られることがなくなりました。しかし、東日本大震災を経験した住民には「災害を未来へ伝える」ことが責務に加わりました。また、千葉さんはこれからの課題について「日本全国で様々な災害があり、子どもたちの災害に対する知識や技術を高めること」を指摘し、また、進学や就職で一関を離れても、災害に対応できるよう、一関市民皆で、防災教育を行わなければならないという強い願いを持っています。「地域住民から要請があれば、講座や訓練指導のためにどこへでも伺います」と笑顔で話してくれました。