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(idea 平成25年11月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
会長 :千葉勝昭さん
室根第10区自治会は、室根町の中心部に位置し、105世帯229人が暮らす利便性の高く暮らしやすい地域です。
昭和55年に設立した室根10区自治会は、室根町にある20区自治会の中で2番目に早く設立した自治会です。今年で設立33年目を迎える10区自治会、3期6年目になる千葉勝昭会長さんにお話を伺いました。
「自治会は、『和』と『美』をモットーに、和やかに美しく、皆で生きてまいりましょう」と千葉さん。「地域の方々や地域を訪れた方達にとって心地よい環境を提供し、誇りや幸せを感じてもらえるような地域にしたい」というのは、初代会長から引き継いだ想いです。
自治会は5~6部の組織で構成。
今年から、回覧板の配布や連絡事項通達の時間短縮・負担軽減のため、新たに7班の班編制を導入。これにより、よりよい効率を図ることができるようになりました。
当地区には室根支所や医療の丘、各種体育施設等が集中し、大変利便性が良く、暮らしやすい地域である。特にも特別養護老人ホーム孝養ハイツの施設と連携して、お祭りや避難訓練を実施。毎年の夏まつりは、入所者の皆さんが楽しみにしている行事で、焼き鳥などの出店が賑わいをみせています。
「出店は班ごとに出しており、中には車椅子を押しながら参加する方もおります。今年は盆踊りを開催する等、孝養ハイツは10区の誇れる施設でもあり、なくてはならない施設とも言えます。活動自体は他の自治会でも行っているかもしれないが、施設と連携することで地域住民と孝養ハイツの利用者との結束力がより深まる。自治会行事を通じて地域全体が繋がる、いい行事なんですよ」と誇らしげな様子で千葉さんは語りました。
孝養ハイツは、現在100床。当初は、地元住民団体のあいあい会がお世話をしていましたが、一昨年から自治会の中に福祉部を設けて以来、福祉部が中心となって特別養護老人ホームのお世話をしています。
南流神社は、気仙沼街道と呼ばれる国道284号線から南に400mほどの所に位置しています。室根神社より古く、1200年の歴史を持つと言われる南流神社は、昔は南流山観音寺と呼ばれていました。皆鶴姫の守り本尊が祀られているといいます。収納庫に県指定有形文化財「聖観音像」が奉られています。
今年は室根大祭の開催年にあたり、折壁地区も一役担っています。養老2年(西暦718年)勧請東北名代荒祭と言われる、旧暦の閏年の翌年に開催される室根神社特別大祭。熊野神勧請にまつわる祭礼を再現するお祭りで、室根地区を中心に広域範囲で氏子や役割など、代々引き継がれています。大祭は3日間行われ、1日目には、折壁地区10区の場所が大祭の祭場の聖地になり、荒馬先陣など神役が参拝します。祭りの継承に地域一体となり盛り上がりをみせています。
少子高齢化で人口が減っていき、「若い奴らよ、頑張ってやれ!」と、地域の若者達へ激励を投げかける千葉さん。千葉さんの穏やかな笑顔からは、お祭りを通じて地域活性化を願い、地域の歴史の誇りを大事にしている想いが伝わってきました。