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令和6年度「福祉活動推進座談会/新年交賀会」での集合写真(写真中央は講師及び来賓)
(idea 2024年8月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
行政区は「室根7区」。約170世帯(うち約30が外国人世帯)のうち、自治会加入は約130戸。約380人(うち約30人が外国人)が暮らす、室根では2番目に大きな行政区。18班体制で、自治会は総務、生活環境、文化体育、女性、産業、福祉の6部会体制で運営。
旧折壁小学校や一関市室根市民センター(以下、市民センター)なども立地しながら、室根神社の参道や室根山山頂も位置する屋中自治会。昔から子どもの数も比較的多く、「屋中子供会育成部(以下、育成部)」と自治会活動の連携事業が複数あります。
例えば春の一斉清掃。同自治会では室根山の山開きに合わせて実施します(令和6年の場合、他自治会より1週間早い実施)。大人は班内のゴミ拾いをしますが、市民センターから蟻塚公園までの2㎞強の道は、育成部が中心になって行い、小中学生と大人が同じ時間に汗を流します。
花壇の花植えも育成部との合同開催。花壇と言っても自治会館横の約4aの畑を活用しており、広々とした空間に小中学生と保護者、自治会員が集まります。定植後の管理は班単位ですが、定植時は自由参加にしているので、小中学生との交流を楽しみに参加する自治会員も少なくありません。
資源回収も年に2回、育成部が行っており、自治会も協力。資源回収による収入は育成部の活動資金となりますが、自治会に備品を寄贈してくれることもあるそうで、お互い様の関係性を築いています。
同自治会の恒例行事として、新年交賀会と同日開催の「福祉活動推進座談会」があります。一関市社会福祉協議会室根支部の支部長を招き、地域福祉に関する現状やサービス等について情報・意見交換を行うもので、例年50人程が参加します。
その後に行う新年交賀会では「1年の幕開け」として、民謡ショーなど、何かしらのステージ発表を用意。令和6年は同自治会住民有志による「屋中郷土芸能保存会」が打ち囃子を披露しました。
実は、同保存会が新年交賀会で演奏するのは初めて。かつては小学生も多く参加し、打ち囃子と田植え踊りを継承してきた同保存会ですが、近年は60代が中心となり、打ち囃子の継承のみとなっているのが現状。改めて同保存会の活動に興味関心を持ってもらいたいという想いもあり、新年交賀会での演奏を依頼しました。
「コロナ禍後の幕開けにふさわしいステージだった」と、笑顔を見せるのは自治会長の田中繁さんです。今年から「どんと祭」も同日開催にしたことにも触れ、「3事業を同日に開催するので、準備は大変だったが、自治会員からは好評だった」と、振り返ります。
「みんなが集まれるような自治会でありたい」と語る田中さん。その機会の一つに毎年8月14日に開催する夏祭りがあります。若い世代が多い文化体育部が中心となり、飲食の屋台や、子ども向けの企画(おもちゃすくいや射的等)を準備。フィナーレの花火は約10万円程の予算で、帰省客にとっても「思い出深いひと時」を創出しています。
11月に開催する秋祭りにも、様々な年代が参加。自治会員が栽培・提供した野菜で行う展示即売会には、例年100点程が並び、売上は自治会の活動費に充てられます。また、防災訓練も抱き合わせ、炊き出し訓練のほか、過去には煙体験や電話のかけ方講習を行ったことも。さらに同日、農家組合が花壇横の畑に植えたサツマイモの収穫を育成部とともに行うことで、子どもたちにも秋を感じてもらいます。
様々な工夫を凝らしながら各種事業を行う同自治会ですが、田中さんは「高齢化ですね」と寂しそうな表情も。以前は室根地域で開催される各種スポーツ大会にも全種目参加し、自治会員の多さもあって優勝の常連自治会でしたが、近年は参加種目も減りました。
人口は室根地域の中で2番目に多いものの「人がいるようでいない」と田中さん。同行政区内には人口に比例して自治会以外の組織数も多く、役員の成り手不足など、その運営には悩みがつきません。
今年10月に開催される「室根神社特別大祭」でも、自治会としては「神輿あげ」という大役があるほか、同大祭内の「袰祭り」には、若菜沢・勢返の2地区に分かれて出陣します。人口減少と高齢化が進む中、これらの役目を継承していくことには、様々な葛藤があり、今年は負担軽減のため、自治会の秋祭りも内容を縮小する予定です。
自治会館には新年交賀会の度に撮影する歴代の集合写真がズラリと並び、その歴史を刻み続けている同自治会。丁寧かつ臨機応変な自治会運営により、人口減少による難題にも立ち向かっていきます。
たなか しげる
田中 繁さん
事務局長、副会長を経て、現職は2期3年目。区長も兼務する田中さんは、毎月市広報の配布で約170戸を2日かけて回っており、一人暮らし世帯等の見守りにもつなげています。
A.まとまりのある自治会
たかはし すみお
高橋 澄夫さん
副会長を経て、現職は1期1年目。実は田中さんも高橋さんも元校長先生。総務部長も兼ねる事務局長が自治会報を発行するので、高橋さん作の自治会報に期待が高まります。
A.やさしくて強力な協力体制
令和6年の新年交賀会における打ち囃子の様子。昭和43年結成の同会は、自治会内の30代~60代まで約30人で活動を継承中。
育成部と共に定植する花壇は畑の中。花壇の横には農家組合がサツマイモを植え、秋には育成部と収穫を行います。
かつては櫓を組み、盆踊りもしていた夏祭り。屋台人員は文化体育部が声をかけ、40代~50代を中心に運営しています。
自治会館には数えきれない程の写真や賞状。毎年撮影し額装する新年交賀会の集合写真は自治会の貴重な記録です。