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(idea 平成28年4月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆自治会長:千葉博司さん(3期5年目)
◆147世帯が暮らす松川第2区自治会。加入率100%を誇り、執行部、環境部、生活安全部、保健
福祉部、教育文化部からなる組織の運営で、たくさんの魅力的な行事が行われている地域です。
東山町松川地域にある松川第2区自治会は、5つの部会から構成され、1年間を通して様々な行事を開催。「松川地域で最も広く、最も人が多く、最も早く自治会が設立された」という松川第2区自治会の地域活動について、お話を伺いました。
松川第2区自治会は平成6年に設立され、現在147戸、およそ500人が暮らします。丘の上にある松川市営住宅の50戸を含めた全世帯が自治会に加入しており、その秘訣について「自治会に入らなければというそれぞれの想い、そして先輩たちがやってきたところを、火を消したくないから頑張らないといけないという気持ちです」と自治会長の千葉さんは語ります。
1年を通して、多彩な行事が開催され、執行部で行う「盆踊り大会」、環境部で年に3回行う「草刈り事業」、生活安全部で年に2回行う「交通安全」、保健福祉部で行う各種「スポーツ大会」、そして教育文化部で行う「文化祭」「演芸大会」などがあり、中でも館山公園で開催される「パークゴルフ大会」は、40人以上の方が参加する人気行事。「高齢化が進み、若い人が減っている」という課題を解決するために、地域行事に子どもが出場する場面を増やし、その保護者の若い世代にも参加してもらえるようにし、焼き肉や芋の子会による交流会を開くなど、工夫をしています。
取材前日の2月21日(日)には、松川第2区自治会館にて、第17回演芸大会が開催されました。かつては5つあったという地域の女性たちの「踊りの会」は、現在はメンバーの高齢化が進み、「発表の機会に着る特別な衣装やお化粧などがいい刺激になっている」と区長の鈴木さんは語ります。「お年寄りの人達も楽しませないと、なにも行事がないとなかなか出てこない。演芸大会では、忙しい人では自分の班と出演団体とで7つぐらい出る人もいる」と鈴木さん。「若い女性は別室で着替えるのに、年を取るとその辺で着替え始めて、そのままステージに行ったり、もだくたってる(=モタモタしている。動作が遅い様子を表す方言)暇なんかなくて」と副自治会長の中村さんは楽しそうに語り、また千葉さんは「年に1回のお互いに顔を合わせて行える貴重な場だから、この行事は必要だと思う」と、自治会行事の必要性について語ります。
また、松川第2区自治会では「いきいきクラブ」がにこにこプラザひがしやまデイサービスセンターへ毎月1回訪問し、歌や踊りによる友愛訪問を実施。「孫を見ると、お年寄りの方はたとえ仏頂面をしていてもみんなにこやかな顔になる」と鈴木さん。「子どもたちの姿を見ると、これからの世代を担っていくんだなと頼もしい気持ちになります」と千葉さんは語ります。
自治会の中心世代が60代後半以上という高齢化が進んでいること、そして若い世代が自治会の活動に出てこないことを課題としながらも、中村さんは「10年先には少子高齢化が進み、資金もなくなる。それで今の地域がどうなるのか、そのために何をしなくてはならないのかを考えなければならない。地域は人とのつながりを育てる場所。そのためにも、子どもを育てる、新たな命を育てるような雰囲気作りをしていきたい」と、今後の自治会運営に対する抱負を語ってくれました。