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（idea 平成27年2月号掲載）※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。

◆会長：平野忠二さん（平成23年度～　2期4年目）

◆合の柴自治会は36世帯約120人が住む農村地帯にあります。地区内で最初に自治会を作り、効率的な活動を目指しています。

　合の柴集落は、国道342号線花泉バイパスの涌津交差点付近から南側に入った丘陵地に広がる農村地帯です。今回は合の柴自治会館を訪問し、会長の平野忠二さん、理事の菅原熊雄さん（総務部長）、菅原清（生活環境部長）さんからお話を伺いました。

　会館のある一帯には運動場や体育館があり、とても広い場所になっています。元の亥年小学校（昭和58年に涌津小学校と統合）跡地と聞き納得しました。現在は亥年コミュニティセンターとなり、体育館やゲートボール場があり地域の人たちに利用されています。また、市営花泉弓道場が体育館そばにあり、公式大会も行われます。自治会館は元の小学校校舎の一部で、統合後しばらく幼児園舎として利用されていましたが、移転後に自治会館として利用しているそうです。

　この会館では、春は総会やお花見会、夏は夏祭り、冬は新年会や祝寿会が行われ、ほとんどの世帯が参加して昔からの交流を深めているそうです。「会議室や畳の部屋もあり使い勝手のいい建物です。自治会活動には大いに役立っています。百里の会という高齢者の会もあり皆さんは集まりをとても楽しみにしています」と会長さんがうれしそうに語ります。正に母校での集いには思い出話に花が咲きそうな気がしました。

　合の柴自治会が発足して今年で4年目を迎えます。設立当時集落公民館長として携わった菅原清さんは「集落内に様々な組織があり、何かすっきりする方法がないかと考えていました。平成20年にあった市の協働のまちづくりについての説明会の中で、自治会設立の話題が出てそれが契機となりました」と語ります。

　約2年かけて集落内で話し合いを持ち、平成23年4月に涌津地区で最初の自治会が発足しました。

自治会は、集落公民館、農家組合の2つの組織を一本化したものです。役員は、会長、理事(3名)「総務部長（=集落公民館長）・産業経済部長（=農家組合長）・生活環境部長（=公衆衛生組合長又は行政区長）」､班長（6名）、事務局兼会計､監事（2名）等で構成されています。また、会費は年4,000円でそれぞれの組織の集金も一つにし、とてもまとめやすくなりました。菅原熊雄さんは「自治会を作る際は特に反対はありませんでした。作ったことで団結力が強くなったようです。自治会夏祭りを行ったところ子供も大人も大喜びで大盛況でした」と語ります。

　合の柴集落は隣接する亥年集落と共に涌津第4行政区で、第3行政区と一緒に元の亥年小学校区。昔からの付き合いが続く集落ですが、少子高齢化に伴い、年々地区活動は厳しくなってきているのが現状。「人をいかにして集めるか、特に若い世代につなげる工夫を考えないといけなくなりました。若い人たちに魅力を感じてもらえる自治会活動が課題です」と会長さんは語ります。また、地区の共同作業への参加が少なくなっていくことで「同じ行政区内の統合、更には元亥年小学校区内の行政区の統合も考えていく必要があるでしょう」と皆さんは語ります。

　魅力ある自治会活動を行うことはもちろん、隣接する集落と協力しながら地域活動を維持していこうと、将来を見据えた話を聞かせていただきました。