松尾芭蕉が門人河合曽良と共にみちのくへと旅立ったのは今から325年前、元禄2(1689)年5月16日(以下、新暦表示)。1か月後の今頃は、福島市の飯坂温泉で湯につかっていたようです。
6月28日には、登米(宮城県登米市)を出て一関へ辿り着き、2泊しながら平泉を訪ねたと記されています。この行程は、現在の国道342号線(通称一関街道)とほぼ重なります。
芭蕉一行が通った花泉地域には、奥の細道を紹介する案内板や碑があり、花泉地域担当としその地域を回る際には、気を付けながら車を走らせています。
曽良の随行日記には「合羽モトヲル」との記述。
激しい雨の中を一関めざしましたが、途中の涌津からは馬を借りて乗ったと記録されています。
馬上ながら雨中、金沢から一関へ抜けるため、悪路の山越えを強行しなければならない至難の旅。さぞ心細い思いをしたのではないかと思いをはせます。
今は車での移動ですが、芭蕉と曽良は徒歩で一日に10里(40km)以上も歩く時もありました。しかも、舗装されていない道を毎日のように歩いていたことにただただ驚きです。
なお、NHKBSプレミアムでは、奥の細道で訪れた期日と訪問地に合わせ「日めくり 奥の細道」(月~金 7:10~7:15)を再放送しています。6月27日(金)は平泉の予定です。
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