・いちのせき市民活動センターでは毎月情報誌ideaを発刊しており、公民館などにお届けしております。先日一関公民館を訪問した時(と言ってもなのはなプラザの4階から3階へ降りただけですが・・・)、公民館指導員の伊藤さんに声をかけて頂き、一関公民館で始めた古本ステーションについて教えていただいたので今回はこの取り組みについてご紹介したいと思います。
・市内の公民館では、図書室を持っていたり、移動図書館の巡回図書があったりと、図書室の機能を持っているところが多いそうなのですが、一関公民館の場合、スペース的な事情でこれまで図書を置くことが出来なかったといいます。
・一方では7月に一関文化センター隣りに新一関図書館がオープンしましたが、図書館移転に伴い整理、処分される予定の蔵書を活用する事を考えました。これをきっかけに、公民館前のフリースペースを有効活用する案を検討した結果、古本ステーションの設置が決まりました。
・古本ステーションの特徴は、本を「借りる」のではなく「交換する」こと。自分が不要になった本を持ってきて、持ってきた本の数だけステーションに並んでいる本を持って帰ることが出来ます(2冊持ってきたら2冊持って帰れる)。
・「本は作者が膨大な時間をかけて書いたものだし、逆に自分の思い入れのある本でも、読み終わっていざ売ろうとすると『10円です』とか『値段が付きません』とか言われてしまう事もある。ゴミとして処分せず古本ステーションを活用してもらうことで新しい読者の目に触れる機会が増えれば、ある意味本に新しい命が吹き込まれることになると言えるのではないでしょうか。新しい本に出合うきっかけにもなる。」そう語る伊藤さんからは、本と、本を読む人に対する優しい想いと心遣いが感じられます。
・古本ステーションには「子どもを持つお父さんお母さんに来てもらったり、本好きな人がぶらっと立ち寄り、本を見ながら本についておしゃべりを楽しんでもらえたら」そんなスペースになって欲しいという願いが込められています。
・ちなみに古本ステーションは「絵本、雑誌(週刊誌除く)、一般図書、コミック」を対象にしているそうです。ちなみに「公共施設にふさわしくない本はのぞく」とのことですので悪しからず。私の個人的蔵書はほとんどが「ふさわしくない」に該当するため交換できないのが残念ですが、よい子の皆さんと本に興味・関心のある大人の方はぜひこの古本ステーションを活用して頂きたいと思います。
・今はまだ小さな「駅」が、本と、本好きな人達が集う大きなターミナルステーションに育っていく姿を、公民館の皆さんと一緒に私も楽しみに見守っていきたいと思います。
・場所 一関公民館 一関大町なのはなプラザ3階
・時間 平日午前9時~午後5時
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