10月17日(土)、一関市内では学習発表会が開催された小学校も多かったのではないでしょうか?うちの子供が通っている中里小学校でも学習発表会が行われました。この日は長男が新人戦の県大会に出場する為、私は学習発表会、奥様は新人戦と二手に分かれての応援となりました。
よその学校を見たことがないので比較はできませんが、各学年趣向を凝らしての発表は個人的には学校側も児童も頑張っているなぁといつも感心させられます。
開会のあいさつは1年生。この後の出し物のネズミの衣装で登場し、小芝居を入れながらの可愛らしい挨拶に笑いが起きました。
最初は3年生の劇(というか出し物)。動物のサーカス団のお話で、最後はそれぞれの動物に扮した子供たちがいろんなサーカスの演目を披露します。お手玉、ウサギとカメの競争、牛の力自慢、ボクシング、綱渡り、マット運動など、「炎と森のカーニバル」の曲に合わせて次々に披露して決めポーズを取って行くという畳みかける流れに、一瞬本当のサーカスを見ている時のような高揚感が伝わってきました。
続いては1年生。「おむすびころりん」の劇では、かわいらしいおじいさん役の子がオープニングで歌を交えながらの熱演。転がるおむすび役の子供たちも元気よく転がって行く様子が微笑ましかったです。歌や踊りも披露され、初めての学習発表会を元気いっぱいやりきりました。
この後、先に行われた市内の独唱大会に学校代表で出場した2人の演奏が披露されましたが、堂々とした歌唱で立派でした。
さて、いよいよ5年生。うちの娘も登場です。事前に聞いていたのは「ナレーションが20人位いる」ということと、総合学習であいぽーとに行った時に学習したことをまとめて「中里を災害から守る」という内容を発表するということ。うちの娘は20人のナレーションのうちの1人ということ。それくらいでした。
登校前に受けた「私は最初は真ん中、次は左側、その次に右側にいるから」というざっくりしたポジション説明を頼りにビデオの準備。ブザーとともに開始のアナウンスが流れていよいよ開幕。
まず、中里小学校5年生があいぽーとに総合学習で訪れ、防災について学習した事が紹介され、その後、戦後の水害を体験した千葉貞子さんの体験を劇と20人のナレーションによって表現しました。
千葉貞子さんは水害の時、家族で家の屋根に上りましたが流され、兄と二人の弟が行方不明、お母さんは三関でなくなっていたのが見つかったそうです。貞子さん自身登米まで30km以上の距離を流されて保護されたとか。家族4人を失う悲しい体験をしながらも、それを乗り越えて一生懸命生きていく中で学んだこともあった。
内容が水害を扱うものなだけに、氾濫した磐井川の流れに貞子さんの家族が一人また一人と流されていくシーンなどでは、「死にたくない!」という悲痛な叫びのセリフと、感情のこもった迫力のナレーションと併せて観衆の目をくぎ付けにしました。私も今原稿を書いていて思い出しながら半分泣きそうになっています。
後半は、あいぽーとで学ん出来たことを自分たちの住む中里の防災という視点でまとめたものを、ボードを使って発表しました。「一関は何故水害が起きやすいのか」「水害を防ぐための遊水池の仕組み」「中里のハザードマップでどの地区がどのくらい浸水するのか」「災害が起こった時、行政区毎にどこが避難場所なのか」こうした内容をわかりやすく説明され、いざという時に私たちを守ってくれる消防組織の皆さんへの感謝の言葉も伝えられました。
発表の最後に、その体験が劇中で紹介された千葉貞子さんと、あいぽーとで総合学習時に防災について教えていただいた齋藤一公さんのお二人が会場に来ていただいていることが紹介され、お礼の言葉が伝えられました。
5年生の発表が終わると、会場からは割れんばかりの拍手が。私も長男から通じて小学校の保護者生活8年目ですが、私がこれまで見た中里小学校の学習発表会の中では秀逸の出来でした。多少親ばかで割り引いても、客観的に内容・発表ともに素晴らしかったです。
照明の使い方やBGMや効果音、全体の構成も考えられていて、担任の先生は相当学習発表会に力を入れて下さったと感じます。帰り際にあいぽーとの齋藤さんとお話をしましたが、「総合の学習であいぽーとを見学してからの短い時間でよくここまでまとめあげた。素晴らしい!」とおっしゃっていただきましたし、他の保護者とも「良かったよね」と盛り上がりました。
この後、校長先生のご挨拶を挟み全校合唱が2曲あり、前半終了。ここで私は長男の新人戦会場の水沢に合流する為、小学校を後にしたのでした。ちなみに新人戦の結果は初戦敗退と残念な結果に・・・。
実は千葉貞子さんは、私の中学校までの同級生のお母さんで、昔から知っている方でした。あいぽーとへも定期訪問で毎月お邪魔しており、齋藤さんにも大変お世話になっています。今回、私の知っている方2人を私の子供を含む児童たちが紹介してくれたことに何か感慨深いものを感じました。齋藤さんが普段防災について私に話してくれる内容が、子供達の発表に組み込まれていたのも素晴らしいと思います。
24日に学習発表会の学校もあるようです。保護者の皆さん、ぜひ子供たちの一生懸命な姿をご覧になって下さいね。成長を感じる事が出来ると思います。私は感動と感心で泣いたり嬉しかったり、子供達(娘も含めて)を誇らしく思いました。そして帰宅後ビデオを見てまた涙が・・・
永久保存版のビデオになりそうです。
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