突然ですが、みなさん、御朱印をいただいたことはありますか?
ここ2~3年、ブームになっていると言われる御朱印集め。
SNSなどで御朱印を目にする機会が増えていたので、気にはなっていたのですが、いまいちよくわからないままスルーしていました。
そんな私、毎月の定期訪問先に花泉・老松の「御嶽山御嶽神明社」さんがあります。厳密には「老松活性化同志会」さんと「花泉町先人顕彰会」さんを訪問するために、その事務局さんがいる上記神社にお邪魔しています。
いつもご丁寧に対応していただき、様々なお話しをさせていただいているのですが、先日、宗教と人口減少に関する壮大な会話をしていた中で(←本当はこっちをブログの話題にすべきか!?)、ふと御朱印の話に飛びました。
聞けばこちらの神社にも毎日2~3人は御朱印をいただきに来る参拝者さんがいるのだそうです!
噂は本当だったのか!と、ここぞとばかりに御朱印について教えていただくことに。
御朱印とは、そもそもお経を納めた際の証としていただいていたものだそうで、お寺のものだったようです。それが神社にも広がり、今では寺社どちらでもいただけます(もちろん全ての寺社ではありません)。
今はお経を納めなくても、参拝の証として、どなたでもいただくことができますので、いわゆる「スタンプラリー」感覚で集めている人も多いようなんです。一般的なスタンプラリーと違い、基本的にはその寺社の方が手書きで書いてくださるものですから、味わいがあり、それが「御朱印巡り」の魅力なのかと思います。
いろいろお話を聞いていると、実際に御朱印を見てみたくなった私。
御朱印帳(御朱印をいただくための専用ノートのようなもの)も持っていないくせに、御朱印をいただけるものかお願いしてみると、ありがたいことにこちらの神社のノベルティグッズであるノート(御朱印帳ではなく普通のノート)にでも良ければ、と、御朱印をいただけることになったのです!!!
先述の通り、御朱印は手書きで書いていただくもの。書くのに少し時間がかかるとのことで、お茶をいただきながらドキドキ待ちます。
ここでもう一つご紹介したいことが!
この写真の左の本、「東北の伝承切り紙」なる本ですが、この本にここ御嶽神明社さんが紹介されてるんです。
「切り紙」は「おかざり」などとも呼ばれる東北の神社に伝わるもので、一枚の半紙から造形される神棚飾りの一種。
神社によって様々なパターンがあるようですが、御嶽神明社さんのものはお魚など手の込んだ造形になっており、注目を浴びているようです。
実際のものがこちら。
このお魚、なんとも可愛らしいんです!
私の実家ではこのようなオカザリを飾る風習がないので、この神社に来るまではそうした文化を知ることもなかったのですが、岩手県南から宮城県北あたりで盛んな文化らしく、御朱印まではいかないですが近年注目をあびているものの一つらしいですので(実際に本などもたくさん出ている)、みなさんぜひお見知りおきを!
さぁ、そうこうしているうちに、御朱印ができあがりました!
私の人生初の御朱印がこちらです!!!!
画像で見ると半減してしまいますが、すごく神聖な気持ちになるなんとも言えない美しさ!!!
頂いた瞬間は本当にわーーーーーっと気持ちがたかぶりましたよー!
御朱印集めをされているみなさんの気持ちが少しわかった気がします。
最後に、御朱印を頂く際のマナーを教えていただきました。
■基本的には参拝のあとで、もしくは御朱印帳を預けて書いていただいている間にご参拝。とにかく参拝とセット!
先述の通り、御朱印は参拝の証です。スタンプラリーのような感覚で御朱印だけをいただいて歩くというのは本末転倒。参拝を終えてから、社務所にお声がけし、御朱印をいただきます。ただ、何度も言いますが、御朱印は手書きのため、少し時間がかかります。場合によっては御朱印帳を社務所にお預けし、待ち時間の間に参拝に行くことをおすすめしている神社もあるようですので、迷った際にはまずは社務所にお声がけするのがベター。
■御朱印を頂いた後は「おいくら納めれば良いですか?」をお忘れなく!
御朱印にも初穂料を納めましょう。相場は300円~500円とのことですが、その寺院によって異なるようですし、「けっこうです」「お志で」「お気持ちで」と言われる場合もあるそうです。その際にはもちろんお志で良いのですが、悩んだ時には300円を納めれば失礼がないようです。時間を割いて書いていただくものですので、どんな場合にもしっかりとお礼は大事ですね。また、お釣りのないように、小銭を用意していくのが良さそうですね。
あとは、私のように御朱印帳を持たずに行くとご迷惑をおかけしますので、あらかじめ御朱印帳は入手しておく、もしくは御朱印帳を販売している寺社からスタートしてみるのが良いかと思います。
幸いにも一関ではすぐ近くに中尊寺や毛越寺があり、立派な御朱印帳を販売しているようです。
(ただ、神社とお寺の御朱印帳は分けた方が良いとされる人もいるようですので、ご注意を!)
インターネットなどでもかわいらしいものがたくさん売られていますが、安い物より、専用に作られたものの方が書く側にとっては良さそうですよね。ご利益もありそう!(←勝手な見解です)
近年、お寺や神社に対する価値観も多様化し、人口減少も相まって檀家・氏子離れも深刻な問題になりつつあります。
お寺や神社はそもそもはムラの中心と言いますか、地域のまとまりを作り出す重要な位置づけがあったのではないかと思います。価値観や必要性は変わっても、お寺や神社に行ったときの何とも言えない心地よさと言いますか、気持ちがスッとする感じは、どんな人でも少なからず経験があるかと思います。
様々なことが瞬く間に移り変わってゆく時代にあってこそ、そういう場所の存在って大事なんじゃないかな、と思ってみたり。
氏子や檀家さんじゃなくても、いろんな形で寺社を守っていくことはできるかと思います。
御朱印集めも、寺社を守っていく一つのカタチになれるのかもしれないですし、単なるスタンプラリーではなく、寺社にとっても、いただく人にとっても、お互いにとって良いものになっていけば良いな…と、感じたところです。
そんなこんなで、佐々木の御朱印デビューのお話でした(^^)/
御嶽神明社の一伯さん、いつも本当にありがとうございます。この場を借りて感謝感謝です。
コメントをお書きください