平成28年より、自治会長をはじめ地域の三役等を対象として開催してきた「自治会長サミット」。今年度第1回目(通算14回目)も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、参加者は完全申込制とし、人数制限、会場の換気・消毒の徹底を行いながらも、従来のスタイルを復活させ、発表自治会からの話題提供の後に、ワークショップ形式の情報交換・話し合いの場を設けました。
今回は「新しい住民の巻き込み方」をテーマに、東中田自治会(一関)の自治会長 登嶋秀さんと会計 熊谷博さん、荒屋敷自治会(大東)の自治会長 松川栄一さんより、自治会活動の工夫点・特徴についてお話を伺いました。
「東中田区自治会」は一ノ関駅より南側約3kmの高台に位置し約700世帯が暮らします。人口規模の大きさに加えアパート・市営住宅もあり、新しく転入する住民も多い同地域。新規転入者へはまず「東中田40周年記念誌」「年度の自治会役員等の一覧」「東中田区自治会ブロック編成図」「最新版の自治会広報」を渡し自治会の取り組みを伝えます。また、全体の取り組みとして住民の「活躍の場・活動の場を増やす」を目的に、自治会活動支援団体・趣味等の交流団体への活動支援を行なっています。また人口規模が大きい中で誰もが安心して生活できるよう、自治会を3ブロックに編成、要支援者台帳・自主防災人材の台帳を作成するなど自主防災の強化、環境整備支援の「東中田環境お助けサポート隊」の結成など、様々な取り組みを紹介して頂きました。
「荒屋敷自治会」は大東町摺沢の西側、県道一関大東線沿いから山間部にかけて広がり81世帯が暮らします。
バイパス開通を皮切りに交通の利便性と合わせて、商業施設等の進出、宅地化が進みました。近年ではアパートが3棟建設され現在は子育て世代の入居も増えています。
新規転入者へは、無理に自治会加入を勧めない方針をとっていますが、「◎みんなで◎仲よく◎楽しく」を自治会運営のモットーとし、全住民の関係性を築くために「つけたし言葉」の挨拶運動(「おはようございます」で終わらない挨拶の工夫)の実施、プランター・お花を各世帯へ配布(お互いの会話のきっかけづくり)、「なかよし広場」の移転(自治会活動の拠点、令和4年にアパートの裏に移転)、全員が集えなくとも「和歌」通して交流を図るなど、「声がけ」しやすい環境づくり、コロナ禍において交流のあり方の工夫を紹介していただきました。
後半の情報交換会では、発表して頂いた自治会長方を交えて、本テーマについての悩みや工夫している事、これからどう新しい住民をアプローチしていくか話し合いました。
最後に、ご多忙の中、話題提供していただいた自治会長方、会場まで足を運んでいただいた自治会長方に感謝申し上げます。次回の自治会長サミットは、令和4年10月19日(水)一関市東山市民センターにて、今年度第2回目を行開催します。
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!