■令和5年度第2回(通算17回目)
「自治会長サミット」開催報告
開催日:令和6年3月8日(金)
開催場所:一関市川崎市民センター(一関市川崎町薄衣諏訪前7−1)
自治会や民区、集落公民館など地縁活動を担う組織の三役のみなさんに向けた情報交換の場“自治会長サミット”。
令和5年度、第2回目(通算17回目)の自治会長サミットは、今回は御縁あって、観光地としても知られる「沖縄県那覇市」で地域コミュニティ支援に関わっている宮道 喜一氏(NPO法人まちなか研究所わくわく代表理事・事務局長)をゲストスピーカー(オンラインによるリモート参加)として迎え、「自治会加入率15%以下でさらに休眠自治会が発生している」という那覇市の自治会の現状について話題提供をいただき、「あらためて私たちが住む一関市の自治会の役割」について考えました。
NPO法人まちなか研究所わくわく 副代表理事・事務局長 宮道 喜一 氏
1978年神奈川県横浜市生まれ。琉球大学にて建築及び都市計画を学ぶ。琉球大学大学院理工学研究科環境建設工学修了。那覇市石嶺在住。
ワークショップの企画・プログラム設計・ファシリテーションなどを通じて、地域づくりや市民活動・NPO活動支援、地域情報誌の発行等に取り組む。 地域や組織内での様々な場面において、より参加型で創造的な話し合いの場を生み出し、進めるための技術提供を行っている。
まずは、宮道さんが暮らしている沖縄県那覇市の概要についてお話しいただき、続いて那覇市の自治会の現状について話題提供いただきました。
那覇市の自治会の成り立ちも、全国的な自治会や町内会と大差なく組織形成されていましたが、沖縄本島の中でも那覇市は県庁所在地であり観光地ということもあって、人口が集中しており、人の移動も多く、また、那覇市には自治会で管理するようなゴミ集積所(ゴミステーション)はなく、それぞれの家の前で(戸口)回収していることなどもお話がありました。
参加された自治会長さん方は、自治会加入率の低い沖縄県那覇市の現状に興味を持ちつつ、「一関市の自治会の役割とは」を考えながら聞き入っていました。
(担当者の独り言…沖縄らしいなと感じた自治会の事業として“ゴキブリの駆除作業”があることでした)
また、宮道さんには、那覇市の小学校区を基本的な範囲とし、校区域内で活動する自治会、PTA及び地域で活動する個人・企業・事業所等、地域のすべての方々で構成されている「小学校区まちづくり協議会」や自身も構成員として関わっている「石嶺小学校区まちづくり協議会」についても紹介をいただき、最後に、「暮らしを支える社会の仕組みは多様に移り変わるもの。今の時代どうすればいいのか?ということを考える時だと思う」と時代の変化に対応する必要性についても話題提供してくださいました。
話題提供のあとは、当センター長と対談形式で、事前質問に対しての回答をいただきました。
後半は、市内各地域からご参加いただいた自治会長さん同士で「あらためて考える一関市の自治会の役割」について情報交換(ワークショップ)を行い、「昔からの事業の見直しをして時代の変化に対応すべき」「自治会があることで行政と住民が繋がっているという安心感がある」「自治会はコミュニケーションに繋がっている」「有事の際の協力体制ができている」など多くの学びや気づきを共有し有意義な時間となりました。
情報交換時にも、「那覇市では市の広報など行政情報はどうやって住民は知るのか?」「集金が必要になった場合には誰が集金に回るのか?」「地域内で要望が出た場合にはどうしているのか?」とたくさんの質問もあがり、宮道さんは一つ一つ丁寧に回答してくださいました。
今回の詳しい内容も、「令和5年度自治会長サミット開催報告」として冊子にまとめ、次年度の同サミットで配布いたします。
内容が気になる方はぜひ次年度ご参加ください。
あらためて、ゲストスピーカーとして話題提供いただいた宮道様、そしてご参加いただいた皆さん、どうもありがとうございました!