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(idea2017年1月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
スタッフ千葉家の御幣束&お飾りセット
悪魔祓い用は真ん中
皆さんのお家では「悪魔祓い」を行いましたか?大晦日の夕刻、一年の悪を祓い新しい神様を迎え入れるための行事「悪魔祓い」。一関では悪魔祓い文化が広く根付いていると聞きますが、実際はどれくらいの家庭で行われているのでしょう?調査してみました。
今回の特集は、一関市内で悪魔祓いをしているかどうか、毎月スタッフが行っている定期訪問の訪問先を中心にお話を伺いました。ヒアリングは地域協働体エリアごとに1~5名の方に行いました。
今回の結果はあくまでも当センターの独自調査によるものですので、あらかじめご了承ください。
独自調査で100名の方にヒアリングした結果、上記円グラフの通り約6割近くの家で悪魔祓いが行われていることがわかりました。調査前、スタッフは「一関では悪魔祓いが広く一般的に行われているだろう」という予想をしておりましたが、実際は悪魔祓いを行っていない家が4割もあるということに驚きですし、「そもそも悪魔祓いを知らない」という回答も少なくありませんでした。地域別に見ると、藤沢と千厩ではヒアリングした方全員が悪魔祓いを行っておりましたが、そのほか特定の地域性は見つかりませんでした。
そもそも悪魔祓いとは、一年の悪を祓い、新年の神様をお迎えするという行事で、年越しの夕刻に家長(年長男性の他、集落によっては子どもというところもあり)が身を清めたあと、片幣を振って「悪魔祓い、悪魔祓い(清めたまえ、祓いたまえ)」など唱えながら家中の部屋を練り歩き、悪が憑いた片幣を門口(丑寅や東南の方角にさすという集落もあり)に立てるという儀式です。
御幣束には、神棚用、一般用、悪魔祓い用、台所用など種類があるようで、形などもその地域(もしくは集落)の神社(宮司)や習わしによって違いがあるようです。また、戸々によっては、家長とその孫が一緒にお祓いを行うことで、その風習を引き継いでいるというお話もありました。市外から嫁がれた方は「舅さんが『悪魔祓い、悪魔祓い』と唱えながら部屋を歩き回っていて最初はびっくりした」というエピソードも。さらには、「悪魔祓い後家族で記念写真を撮る」、「部屋を回るのではなく人を清める」というご家庭もあり、なかなか興味深い調査でした。まだまだ、面白い情報がありますので続きは当センターのブログでご紹介いたします。お楽しみに!!
一般的な御幣束 悪魔祓い用片幣 形は地域によって違いあり
一般的な御幣束 悪魔祓い用の片幣 しめ縄飾り用
こちらは、一関市千厩町の松澤神社よりご提供いただいた御幣束のお写真。
この御幣束の真ん中に竹を差し込みます(上のイラスト参照)。
こだわる方は、御幣束用に竹の皮(フク)を取ったものを使うとか。