※お願い※

下記に掲載した写真や資料の無断での二次利用はご遠慮ください。

※掲載時と現在では情報が変わっている可能性があります。

idea2022年3月号の「自由研究」では「伝説調査ファイル№７　金山一揆(後編)」として、当地域における金山の歴史などをご紹介しました。

誌面にはスペースの関係上掲載することができませんでしたが、調査の過程(延長)で、当地域(特に東山地方※)の金山・鉱山をマッピングした地図を作成しましたので、ご紹介します！

※東山地方とは……

旧東山町のことを指すのではなく、「磐井郡東山」という、おおよそ江戸時代頃の地域名称のこと。現在の東磐井地域にあたる３１か村に舞草村・相川村(現在の一関市舞川)、現在の平泉町や奥州市の一部が加わったエリアを指します。

↑上記地図は現在の一関市大東町、東山町、千厩町、川崎町、室根町、藤沢町の部分のみを切り取ったものです。※「東山地方(磐井郡東山)」はこの他に現在の一関市舞川や平泉町、奥州市の一部が加わります。

この地図は、『カシミール３Ｄ(DAN杉本氏作成／スマートフォン版は『スーパー地形』)』というアプリを元に入手した地質データを色分けして落とし込み、そこに金山・鉱山情報をマッピングしたものです。※地質データは出来る限り正確に落とし込んだつもりですが、正確ではない場所もある可能性があります。

地質データと合わせてみることで、金や鉱石がどういう場所に多く存在するのか、推測することができればな……いう試みでした。

そもそも、岩石は大きく「火成岩」「堆積岩」「変成岩」の３つに分類されます。

この地図では

■火成岩＝ピンク系

→火成岩は、マグマが冷え固まってできた岩石で、「火山岩」と、「深成岩」に大別されます。

■堆積岩＝グリーン系

→水中で(主として海中)砂や泥などが堆積したものが、長い時間をかけて押し固められて岩石になったもの。

■変成岩＝ブルー系

→もともと堆積岩や火成岩であったものが、高温や高圧などの条件にさらされて、鉱物の組み合わせや組織が変化したもの。

と設定し、色を塗り分けました。

※岩石について詳しく知りたい方はコチラのサイトに詳しく説明が書かれています

肝心の金山・鉱山ですが、以下の通りにマッピングしています。

黒丸●＝見に行くことが可能な金山関係スポット

赤丸●＝金の採掘がされていたという記録のある場所

マッピングの元にしたのは各種文献や地元の方へのヒアリングです。

当初は金山の稼働時期なども含めて落とし込みたいと考えていましたが、正確な数字を拾うことは難しく、古代～昭和まで、年代関係なく「金の採掘がされていた」という記録を見つけた場所に赤丸●をつけています。

また、金山だけに絞りたかったものの、時代によっては金とあわせてその他鉱石を採掘していた場所や、金山として開山したものの、昭和期には鉱山となっていたような場所も多く存在するため、「金山・鉱山マップ」として一括りにしてしまったことをお許しください。

なお、赤丸●のスポットに関しては、私有地であることが多く、坑道跡などは危険も多いことから、あえて正確な場所が特定できないよう、地名等を入れていません。金山・鉱山跡を見てみたいという時には、黒丸●のスポットを訪れることをおすすめします(^^)/