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(idea2016年5月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
春と言えば、「花より団子♪」ということで、今回は団子の特集をお送りいたします。団子に関する豆知識や、一関の団子の特徴、一関の美味しいお団子屋さんをご紹介していきます!
「団子」という表記は、平安時代の書物に登場したのが最も古く、鎌倉時代の料理書には、調理方法が記されていたとのことです。室町時代になると団子を「だんご」 と読むようになり、竹の串に通したものが流通するようになりました。江戸時代になると都市部では甘味団子が作られ庶民の茶席や行楽のお供として愛好されたようですが、農村部では主食の代用品や非常食として食すなど、その意味合いは異なっていたそうです。
また、地域によっては様々な呼称があるようで、例えば東北地方では「だんす」、新潟県などでは「あんぶ」、滋賀県や四国地方では「おまる」と呼ばれているようです。
団子と餅の違いについては、「団子は粉から作るが、餅は粒を蒸してから作る」「団子はうるち米の米粉を使うが、餅はもち米を使う」「餅は祝儀に用い、団子は仏事に用いる」など、様々な言われがあるようですが、明確に区別する定義はなく、地域によっては団子を餅の一種扱いにしているところもあるようです。
一般的な団子のイメージ。
まん丸×3つ!
平べったい一関の団子!
【大林製菓】一関市山目1-7-12 電話:0191-26-4005
◎新鮮館おおまちでも販売しております!
「団子」と聞くと、まん丸い「甘辛醤油味のみたらし団子」を想像する方も多いのではないでしょうか?しかし、私たちが暮らす一関市内の団子の形をよ~く思い出してください。
岩手県内でも花巻方面(南部藩)では、めったに売っていないそうで、一関方面(伊達藩)で目にする団子。「糸きり団子」という名称です。
団子は先にもご紹介した通り、穀物の粉を水やお湯を加えて丸め蒸したり茹でたりする調理方法ですが、この糸きり団子の場合は、うるち米を臼で突き餅のような粘り気のある状態にし、それを棒状にのばし加工していくわけですが、餅のように粘り気があることで、丸めたり包丁で切ったりするのが困難なので糸で切ることから「糸きり」と命名されたようです。また、食感もモチモチとしてまるで一口サイズの餅のよう!一関市は餅文化のまちですが、特徴的な団子の形やその調理方法もその流れがくまれているのかなぁと感じました。
【小松屋だんご店】 一関市花泉町粒乱田69-11
電話:0191-84-2362
新鮮館おおまちでも販売しております
【産直ふるさと大東】 一関市大東町渋民字関ノ上114-4 電話:0191-75-3134 産直加工部で製造。甘すぎない餡が癖になります
市内にはたくさんの美味しい団子屋さんがありますね。
一関地域の郭公だんごや滝見だんご、花泉地域の小松屋だんご、室根金成屋の室根だんごなどなど、餡のかけ方や柔らかさの比較等々一つ一つの特徴をご紹介したいところですが、今回はこの辺で。
「おらほには、こんな団子があるよ!」という特ダネがございましたら、ぜひご紹介ください。