(idea 2015年5月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
※お願い※
記事内の写真や資料は、当情報誌での使用について許可をいただいて掲載しております。
無断での転載などの二次利用はご遠慮ください。
対談者 川崎まちづくり協議会
会員 菅原幸子さん・小山亜希子さん ・菅原花さん
聞き手 いちのせき市民活動センター センター長 小野寺 浩樹
【小野寺】まち協(※川崎まちづくり協議会)ではいつも顔を合わせていますが、3人が揃って話をすることはなかなかない事だと思います。今日はまち協について掘り下げてみます。元々は知らない3人はまち協が出会いの場になりました。
【菅原(幸)】最初は、何をする所だろうという疑問がありましたが、興味があり自分が最初に関わることの楽しみがあったと思います。行ってみたら会長さんたちばかりで、正直場違いな所に来てしまったと思いました。
【小山】私は途中からの参加です。当時は川崎に引っ越してきて、仕事も農業だからひきこもり状態で何か交流できることはないか探していました。たまたま手にした川ちゃんアンテナ(※まち協広報紙)を見ると若い人も写っているし、まずは見学に行ってみようと思ったのがきっかけです。まちづくりがしたいというよりは、どんなことを話しているのか気になって参加してみたのが始まりです。見学に行った時、議長さん(※まち協代表)に紹介していただき歓迎された感じがして嬉しかったですね。
【菅原(花)】私は大学3年の時に見学に行ったところ、「話し合いに入る?」と聞かれて話し合いに入っていました。当時は盛岡にいて地元の川崎で何かしたいと思っていて、まち協があることを紹介されたのが始まりです。
【小山】見学に行った時に、若い女の人がいることでハードルが下がりました。会長さんたちばかりだったら保留したと思いますが、幸子さんの存在は参加しやすくなりました。
【菅原(花)】私が参加した時はビジョン(※川崎まちづくりビジョン)が出来上がっていて、それを見た時は明るい!と思いました。堅苦しくないからワクワクしたし、途中からでも関わりたいっていう内容だったし、ビジョンは決まっていたけど、具体的なことや将来は柔軟に変えられることが良いと思いました。
【小野寺】確かに、最初は幸子さんだけだったのがじわじわと二人が入ってきて、協議会の雰囲気が柔らかくなってきた記憶が蘇ってきました。まち協は何するところ?の問いには、話し合いの場を合言葉にして、事業をするのは各種団体など。でも、方向性を示すのは、住民みんなで。そのために話し合いの場を創るんだとまち協が発足して、まちづくりビジョンを作ることにしました。
【菅原(幸)】話し合いの中で、「前にもやったことだ。何度も同じことをして意味があるのか」と強く発言する人もいて凍った雰囲気の時もありましたが、市民活動センターが間に入ってくれていたので整理されたし、話しやすくなりました。ビジョンができてからは、形だけのものじゃなくて、実現していきたい!と思うようになりました。
【小野寺】目的が見えるまでは大変でしたね。
【小山】夢語りの時から入り、いつかはビジョンを作り上げるのだという遠い思いでいましたが、文章を作らなければいけないとなった時に現実味を帯びてきました。夢を語ってきたことを大事にしなければいけないと思った分、具体的なものよりは、ばふっとした感じはありますが、いま思えば、花ちゃんが言うように、ワクワクする計画になったのだろうなと思います。これがカチカチのスケジュール感あるものを作るとなると面白味がなかったかもしれません。
【小野寺】ビジョンができて、フェイスブックをつくったし、具体的な動きをするアクションミーティングをしてきました。フェイスブックを導入したいと言い出したのは花ちゃんでした。
【菅原(花)】外への情報発信がないと思っていたのでフェイスブックは欲しいと思っていました。地元にいれば回覧板や広報がありますが、若い人は見なかったりするし、時代に合わせてあってもいいかなと思ったのがフェイスブックです。まち協としてのフェイスブックは、人もモノも川崎全部が網羅できるから。
【菅原(幸)】人の紹介をしていこうと言いながら、途中で止まっています。フェイスブックの更新も、うまく情報発信していきたいです。フェイスブックを開設したことで、今までは川の事しか情報発信しなかったのが、まちの事を見るようになりました。
【菅原(花)】私も市役所やまちの掲示板を見るようになりました。
【小山】私もまち協のフェイスブックで情報を得ることも多く、チェックしてないと情報遅れになるような気がします。
【小野寺】さて、今のまち協の論点は、まち協が住民代表組織として成りえていいのかです。そのために何をすべきかを考えた結果、地域の声を集めて、まち協で議論して、アクションにつなげようとまちづくりポストの設置につながっていきました。
【菅原(花)】誰かがポストって発言してくれた時、それだ!と思いました。
【小山】まち協では、マイナスなことを考えないできたのでシビアなことを聞きたい。そのシビアなことをまち協で議論して、そこにまた関心がある人とかが参加してくれるといいと思います。
【菅原(花)】気軽な感じで意見を入れてほしい。まち協に来るまではという人がいるので、時間や気持ちに壁があるかもしれないから年代問わず気軽に。私は、シビアだけだとへこむから明るい話題もほしいな。
【小山】たしかに開けるたびに、方向性が見えてこないとか、まち協何してるんだとかの意見だとへこむ。
【菅原(幸)】もしかしたらの可能性に期待したいです。もしかしたら若い人が書いてくれるかも。もしかしたらいい意見がくるかも。もしかしたら厳しい意見もくるかも。もしかしたらの可能性に賭けたいと思います。
【菅原(花)】まち協ポストが、川崎のシンボルになればいい。みんなで創るのだという意識が広まればいいと思います。
【小野寺】今や地域づくりの話をすると若い人の参加という意見も多くありますが、若い人たちからしたらどう考えますか?
【小山】若い人たちにやってもらいたいという気持ちは分かります。しかし、みんなで楽しいことをできるような環境を作ることを大事にしたいと思います。実際にまち協は、面白い人が多いから混ざりたくなるし、いつも楽しいし、刺激になるし、勉強にもなります。
【菅原(幸)】いい人ばかりで、いつも人に恵まれています。私が若者という意識はないし、先輩方の方が若い(笑)同級生を誘っても参加しないから、たぶん私が変わっているんだと思います。強制するのではなく、話し合いをするだけという場であること。入ったからには、お前たちがやれっというような環境では誰も行きたくないと思います。
【菅原(花)】若い人も興味を持っていないわけではないはずです。以前に若い人向けにアンケートをとった時、シビアに考えて意見してくれたから考えていないわけではないのだと。まちづくり協議会となると堅そうなイメージもあるので、ポストのような存在が必要なのだと思います。まち協に来るまではという人がいるので、時間や気持ちに壁があるかもしれないからポストを使って参加するような仕組みも必要だと思います。
【川崎まちづくり協議会】
事務局 一関市川崎市民センター内
〒029-0202 一関市川崎町薄衣字諏訪前7-1
TEL:0191-43-3112 FAX:0191-43-3273