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代表 森谷 茂樹さん
(idea 平成29年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆代 表:森谷 茂樹さん
◆連絡先:〒021-0851 一関市関が丘33-7
◆電 話:0191-23-0513
◆FAX:0191-23-0513
◆E-mail:hy6yi9@bma.biglobe.ne.jp
建築士として30年のキャリアを持ち、8年前からは個人事務所として地域の建築関係者とタッグを組み、お客様のニーズに合わせた住まいや店舗等の設計・建築などを手掛けている森谷さんは、各種現場で不要となった廃材を利用した家具製作なども手掛けています。
「どちらかというと昔からビンテージ系の物に興味がありましたね。古き良きものを発見すると心が安らぐ気がします。家々で継承してきた『物』に新たな命を吹き込むという作業ですね」と廃材を活かした住宅等のリノベーションは森谷さんの手によってどこか懐かしくそして新鮮味ある『物』へと大変身を遂げます。
また、「木の温かみを最大限活かした再利用」として、昨今ブームになっているDIY(専門業者ではない人が自身で何かを作ったり、修繕したりすること)の材料として「必要な人や場所」に資材提供もしています。
森谷さんは通常の建築やデザイン業務の他に、昨年から週末などを利用してDIY教室「DIY CLASS ROOM」を開催(月2回程度)しています。「DIYに興味がある方であれば初心者でも大歓迎。昨年は親子含め多くのメンバーが活動しました」と森谷さん。「物作りを通じて『いろんな人と交流をする』ということも教室の目的の一つなので、廃材で家具などの完成品を個人的に作り出すだけでなく、仲間と協力して何かを制作したり、会場の原っぱでみんなでお弁当を囲んだり、小さな集落のように居心地のいい空間を目指しています」と続けます。
「いずれは、参加者がこのDIY CLASS ROOMで学んだことを活かして、地域のイベントに出店してみるのもいいと思うし、自分の家などを好きなようにリフォームしてみるなどつながっていけばいいですね。実はすでに、5月の第1土曜日の“一関ど市”にうちのメンバーが出展したようで、自信を持って楽しんで取り組んでもらえるというのは嬉しいものです」と語る森谷さんは、廃材の再利用と人々が集える場の提供を通し、「一関に住んでいてよかった」と思えるような環境づくりを支援しています。
「実は建築士として長く仕事をしていて、残念だなと感じることが一つだけあります。住宅や店舗などをつくる際、特にお隣さん同士が快く迎えてくれないこと。排他的な雰囲気に包まれていることもあり少し残念に感じます。快くウェルカムな関係になってくれるとありがたいのですが」と語ります。
交流を大切にし、人々の笑顔が大好きな森谷さんは、「快いウェルカムな環境」や「共生がもたらす平和な暮らし」を実現するために、次世代へ提案する住環境「共生の村づくり」という大きな夢があり「小さな幸せの村プロジェクト」を立ち上げました。
“小さな幸せの村”とは、共同施設(コモンハウス)を中心に、同じ敷地内に数軒の住居(プライベートハウス)が点在する住環境のこと。菜園などもコミュニケーションツールの一つととらえて共同で管理し、ルールを決めて生活の拠点を豊かにするという、いわば私たちの先祖が築き上げてきた小集落の復活。お互いの得意な分野(職業であったり知識など)を活かして共生していく小さな村です。
「たくさんの人とのつながりを大切にし、このような話をするきっかけを作りながら、夢が形として後世に残せたらいいなと思っているところです」と語っていただきました。
5月14日“DIY CLASS ROOM”の様子