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(idea平成25年月5号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
代表取締役 佐藤 謙吾さん
事務所(事務所・処理施設)
〒029-3104 一関市花泉町日形字形山2‐1
TEL:0191-82-5393
Fax:0191-82-5391
次の世代に少しでも美しい環境を残したい
クリーンセンター花泉有限会社は、旧花泉町から平成6年4月に一般廃棄物収集運搬業として許可を得て会社を設立。その後、し尿・浄化槽汚泥収集運搬、維持管理及び清掃業を開始し、平成7年9月からは、岩手県より産業廃棄物収集運搬業の許可をもらい業務を拡張してきました。
「一般廃棄物・産業廃棄物は『ゴミ』とよばれます。『ゴミ』を集める我々業種も、昔は不快な目で見られたのも事実。しかし、『ゴミ』をリサイクルし、付加価値をつけ新しい命を吹き込んであげることで、地球環境がよくなったり、生態系が自然の流れになったり、循環することで資材不足の解消やコスト削減にもつながるのです。」と語り、「何よりも、地域の皆様からご理解をいただいており、感謝しています。」と続ける代表取締役の佐藤さんは、地域とのコミュニケーションを大切にし、環境に対する社員教育の徹底も心がけています。
同社敷地内の廃棄物処理施設は「リサイクルプラザ夢工房」と名付けられ、「ハード土夢(汚泥固化処理施設)」「夢ハーモニー(破砕処理施設)」「花夢ファミリア(圧縮梱包処理施設)」と、夢のある処理施設名称となっており、そこで働く一人一人が「少しでも、美しいあるがままの環境を次世代へ残していきたい。」という強い気持ちをもって、日々従事しています。
環境省が策定した環境経営システム「エコアクション21」。廃棄物を扱う企業として環境負荷削減目標を定め、二酸化炭素排出量・水使用量などの21項目を実践しています。活動の代表を同社取締役の佐藤さんに置き、各部門に責任者を配置。活動の対象範囲は全組織・全従業員とし、毎年6・9月に実績検討会を実施しています。エコアクション会議では、環境活動の実績や、各部署からの問題点等を報告し改善に向けて役割分担の確認や、今後の対策を追求し社員教育の徹底を図っているとのことです。
地域とのコミュニケーションをもっとも大切にしている同社では、毎年地元住民の方々へ施設公開と懇談会を実施。東日本大震災後は、震災復興関連の業務が集中したことに加え、事務所内の破損などもあり安全に考慮し見合わせましたが、今年度より例年通り実施するとのことです。
また、地域住民が安全で安心して暮らせるよう、6・8月には会社周辺の草刈り作業と沿道清掃を、12から3月までは除雪作業及び融雪剤の散布などを実施し、社員一同積極的に取り組んでいます。
このことを評価され、同社では環境省、財団法人地球・人間環境フォーラム主催の「環境コミュニケーション大賞」を2年連続で優秀賞を受賞しました。
同社取締役の佐藤さんは「大きな夢になるかもしれませんが、いつの日か廃棄物をエネルギー転換し、地域の皆様に還元していきたい。」と地域のことを考えた、将来の夢を語っていただきました。