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(idea平成25年月6号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
代表取締役 岩渕 吉郎さん
事務所(本社営業所)
〒021-0902 一関市萩荘字鍋倉19-2
TEL:0191-21-1555
Fax:0191-21-5289
真柴物流センター
〒021-0901 一関市真柴字祈祷沢12
TEL:0191-21-1470
Fax:0191-31-1512
H P:https://www.ginga.or.jp/ryoun/
タスキでつなぐ児童の健全育成支援
米や塩、酒などの自由販売ができず、食糧管理制度があった昭和24年、本社を盛岡に置く「岩手糧運」の一関営業所として一関米雑穀協同組合の米輸送を目的に開業し、昭和48年に独立。同年3月に、一般区域貨物自動車運送事業の免許を取得し、翌月に一関糧運株式会社として開業しました。当時は、本社を一関市田村町に置いていましたが、業務拡大に伴い昭和60年に本社営業所を現住所へ移転、平成8年には一関市真柴に物流センターを開所し、米の保管管理のための倉庫業の許可を取得したのです。
現在、本社及び真柴物流センター合わせ、低温倉庫が5施設、常温倉庫を2施設所有しており、低温倉庫では農林水産省の備蓄米やJA自主流通米を保管し温湿度など品質の徹底管理を行っています。
全車にデジタルタコグラフとドライブレコーダーを搭載している同社のトラックは現在46台所有しており、平成18年にはグリーン経営認証及び安全性優良事業所に認定され、安全・環境に全力で取り組んでいる企業です。
市内児童の健全育成とスポーツ少年団の交流、併せて従業員一丸となっての地域貢献を目的とした、同社主催の「市内スポーツ少年団駅伝競走交流大会」は、平成3年から毎年11月に開催されており、今年で23回目を迎えます。学生時代、長距離ランナーだった岩渕社長は「あらゆるスポーツの原点は走ること。ただ走るのではなく、1本のタスキをチームでつなぐ。そのことでチームの絆や協調性を肌で感じてもらい完走した時の満足感、達成感を味わってもらいたい。そして心身ともに健康な大人へと成長してほしい」と、同大会の記録写真を見つめながら、将来地域を担う子どもたちの姿に目を細め語っていました。
開催当初は、10団体ほどの参加でしたが、10年ほど前からは一関市陸上競技協会主催の一般駅伝も同時開催しており、昨年は40団体ほどが参加。家族応援者や地域住民を合わせると当日は1000人を超える人気イベントです。毎年恒例、大鍋3つで作る社員手作りの豚汁はボランティアの方々の手も借り、前日から仕込みを始め選手や家族、応援団すべての人に振る舞われるとのこと。児童たちに大好評の同社大型トラックの展示の他、果物を中心としたチャリティーバザーでは売上金を全額交通遺児に寄付しています。
20年以上続くこのイベントの開催に関し、岩渕社長は「地域の子どもたちやその家族、関係者がこの日が来るのを毎年楽しみにしていると聞き、社員一同の励みにもなっております。」と語っていました。
「昔、運送家と聞くと差別的な呼び方をされる時代もありました。しかし、我々運送業は『物流』という一つのインフラだと考えています。震災を通し地域住民にとって物流の重要性や責任を強く感じました。従業員一人一人が地域の生活を支えているのだと誇れるよう、今後も安全・安心の企業づくりに努めてまいります。」と、語っていました。