※お願い※
記事内の写真や資料は、当情報誌での使用について許可をいただいて掲載しております。
無断での転載などの二次利用はご遠慮ください。
「困った時の便利屋さん」として、草刈作業、立木伐採、空家解体、住宅補修(リフォーム)、屋根・建物塗装、給排水設備、ハウスクリーニング、不用品処分等に対応。小さな修繕・整備等は、代表の佐藤忠浩さん自身も手掛けつつ、依頼者の「困った」に対し、それを解決するためのプランニングや、必要な業者を繋ぎ、連携するための仲介をするケースも多々。平成22年に現住所に自宅兼事務所を構え、花泉町内のみならず、一関市全域からの依頼に対応しており、中には「猫を捕まえて欲しい」「トイレが詰まった」など、依頼内容は多岐に渡ります。社名の‘サンライト’のように、困りごとの解決の糸口が見つかり、明るい光に照らされるよう、依頼者に寄り添っています。
(idea 2023年7月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
平成20年、高齢になった両親を近くで見守ろうと、県外から一家で一関市に移住した「便利屋サンライト」代表の佐藤忠浩さん。様々な業種を経験していた佐藤さんは、そのノウハウを生かすべく、移住後間もなくして同看板を掲げました。
土地勘もなく、知り合いもいない一関で「田畑が広がり自然豊かな一関では、草刈りが大変だろうな」と感じていた佐藤さんは、刈り払い機を担いで営業活動に励みます。
「なんでもやります、ゴミ袋一個でも依頼は受けます」と地域を回って自身を売り込んだ当初を振り返りながら「最初は誰にも相手にしてもらえなかったな」とポツリ。
ようやく舞い込んだ最初の依頼は読み通りの草刈り。「管理しているアパートの草刈りをしてほしい」という不動産屋からの依頼でした。その流れから、個人宅の草刈り依頼につながり、「実はこういったことも困っていて」という相談を持ち掛けられ、依頼者がどのように困っているのか、どのような解決方法を望んでいるのか、丁寧に話を聞きながら対応しました。
すると「頼んでとても良かった」と、人から人へと繋がり、「ゴミ袋一個でも」が浸透していきました。
サンライト設立から3年後、東日本大震災が発生。市内でも家屋が半壊するなど多くの被害が確認され、被災者生活再建支援金制度(国)や、被災者住宅再建支援事業費補助金(岩手県)の申請手続きが当市でも開始されますが、制度を知らない人、知っていても手続きが分からず困っている人も多数いました。
制度や補助金について市に確認をした佐藤さんは、出来るだけ高齢者にも伝わりやすいように説明をして回りました。「申請が難しい(煩わしい)」という認識を持った人に寄り添っていく中で、次第に相談内容が住宅の補修(リフォーム)に関することに発展していきます。
「困っているのに、困っている内容をうまくまとめることができなかったり、何を要望していいのかわからない依頼者も多いです。『とりあえず何でも相談してみて』『困ったを解決する糸口を一緒に見つけましょう』というところがサンライトのモットー」と、佐藤さん。
近年、サンライトが受ける相談で増加傾向にあるのは、空き家のゴミ処分に関することや、高齢者世帯の自宅・敷地内にある物置等の片付け、解体に関する相談(依頼)。
特に、都会に移住した若者世帯(高齢者世帯の子どもたち)からの、実家の整理や空き家処分に関する依頼が多いと言い、「ゴミ処分後に空き家を売りたい」という話まで。そうした空き家をサンライトが購入・リフォームし、貸家にするケースもあります。
現在は佐藤さんの息子もサンライトとして依頼をこなしており、今後も持続的に「住み続けられる地域」の一助を担っていきます。
近年相談の多い空き家解体の様子。
法面含め、草刈りの依頼は毎年恒例となったものも多い。
複数の資格をもつ佐藤さん。重機も自社で所有しています。
DATA
〒029-3102
一関市花泉町金沢字下寺袋59
TEL 0191-48-4912