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(idea 2025年5月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
一般住宅や神社仏閣の屋根工事、雨樋工事、金属製外壁工事、太陽光パネルの設置等を行い、特に技術を必要とする神社仏閣の屋根工事においては市内唯一の事業所。昭和53年、現代表の父が金属屋根葺き替え業者として創業。ハウスメーカーには依存せず、「見えないところこそ、丁寧に仕事をする」をモットーに、時代の移り変わりとともに新たな屋根材へと変化する中でも、昔から受け継がれてきた技術で屋根工事一式を請け負う。現在は、代表と従業員1名の少数精鋭で依頼に応えている。
現代表・千葉康司さんの祖父は、スレート屋根工事を主に請け負っていた屋根葺き職人(川崎町門崎地内)でしたが、時代が移り変わる中でニーズが減り、事業が縮小してしまいます。
その頃、千葉さんの父は家業からサラリーマンへ転職していましたが、家業を再開させる決心を固め、板金屋(川崎町)で修行を積んだのち、従業員2~3人で、金属屋根工事一式を担う「千葉鈑金」を創業(昭和53年)しました。
千葉さんは、家業を継ぐよりも、趣味であった電気工事、無線、音楽の知識を活かした職に就きたいと考えていたため、高校卒業後は上京して放送業界に進むことを考えていましたが、「家督だから」と親の説得もあり、気仙沼市内の板金加工事業所で修行することに。板金屋は師匠のもと5年間の修行を必要とする業種でしたが、当時は、新築や屋根葺き替え工事の依頼が多く忙しい時期だったため、千葉さんは予定よりも早く、昭和57年から家業を手伝い始めます。
川崎町内にいくつかあった屋根葺き事業所も、現在ではほとんどが閉業に。千葉さんの父が修行していた板金屋(川崎町)も、師匠が亡くなって以降閉業となり、同社がその事業や職人を引き継ぎました。
市内において、現在、同社が唯一行っている、神社仏閣の屋根葺き替え事業。「見せる屋根」のため要望が細かく、湾曲などの金属加工技術や、伝統的な技術が求められることが多いため、一般住宅工事よりも職人としての技量が試されるのだとか。用いられる技術は昔ながらの「目で見て学ぶ」やり方で、千葉さんの父は岩手の名工のもとで修行し、千葉さん自身は宮城の名工のもとで修行、代々、伝統を繋いできました
しかし現在、一般住宅工事において、後世に残していきたい技術があるものの、ハウスメーカーが主流の時代という影響もあり、同社の従業員は1名のみ。「板金工事自体が下
火になりつつあり、時代とニーズの変化を肌で感じる業種ですね」と千葉さん。
家業の傍ら、青年団や商工会、ライオンズクラブ等でも活躍し、現在でも行われている、川崎町のイベント「北上川流域交流Eボート大会」の実行委員会の立上げにも携わった千葉さん。地域への貢献や企業としての実績から、当時一関市で検討されていたラジオ局(FMあすも)の発起人ともなり、初代局長にも就任しました。
「高校時代に思い描いていた放送業界にこんな形で関われるとは夢にも思っていなかった」と当時を振り返り、「仕事もそうだが、何事にも一生懸命になれば、想いは繋がり受け継がれていくのかな」と、変わらない心を大事にしながら、地域の需要に応え、磨き続けてきた技術を守っています。
DATA
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一関市川崎町門崎字千手堂73
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開館時間
9時~18時
休館日
祝祭日
年末年始
(12月29日から翌年1月3日まで)
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せんまやサテライト
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