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藤沢町を拠点に、北は花巻市、南は宮城県北エリアでサービスを展開する「リースキン(レンタルマット・モップ、エアコンや換気扇等のハウスクリーニング、工業用ウエス、トイレットペーパーやエタノール消毒液を含む環境衛生用品、水の宅配)」と、「エスプチ(全自動エスプレッソマシンのレンタル、コーヒー豆販売)」、「Crager’s(クレイガーズ)奥州水沢(ボルダリングジム、ボルダリング用品販売)」など、主に3事業を展開。昭和50年代初期から現在地で事業展開し、平成2年「有限会社岩山商会」を設立。平成23年に現代表の岩山成恭さんが2代目に就任し、事業をアグレッシブに拡大させています。
(idea 2023年10月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
店舗や工場、一般家庭などの玄関マットやモップなどのレンタルを行う「リースキン」。リースキン東京支店のオープニングスタッフとして勤務していた前代表取締役の岩山恭丸さんは、昭和40年代半ばに独立し、代理店となり、東京都や千葉県、埼玉県などのエリアでサービスを提供していました。昭和50年代半ばに藤沢町(当時)に帰郷すると同時に、同町を拠点に同様のサービスを展開。当時は好景気で、両磐地域でも店舗や工場が増加。それにともない同サービスのニーズも増えました。
リースキンの東北本部での修行を終え、長男で現代表取締役の岩山成恭さんが同社に入社したのが平成16年。同年10月に新潟県を中心に発生した新潟県中越地震の報道を見て「今提供しているサービスは地域密着型。局所的な災害が起きたら事業継続が困難となる」と考え、新たな事業も模索することに。
そこで目を付けたのが「エスプレッソマシン」のレンタルを提供するオフィスコーヒー事業。「この地域にもっとコーヒー文化を根付かせたい」と考えた岩山さんは、同事業のノウハウを学び、「エスプチ」部門を開設します。
差別化を図るため、全国どこへでもレンタル可能となるよう、当時普及し始めていたインターネットを活用し、通常のオフィスコーヒーだけでなく、イベント用の短期レンタルなどにも対応。
その後、コンビニコーヒーや手軽で安価な通販型コーヒーマシンサービスの登場により需要減の懸念があったものの、「外出せずにボタン一つで挽きたての本格コーヒーを楽しめる」という価値を認めた顧客に支えられ、今では同社の主力サービスの1つになっています。
主に3事業の展開となりましたが、コロナ禍で状況は一変。「エスプチ」部門は顧客の飲食店の休業で需要減。ボルダリングジムの「クレイガーズ」部門も外出自粛、レク需要減で低調に……。
しかし、「リースキン」部門は、トイレ専用マットやエタノール消毒液の需要が急伸し、なんとか売上をキープ。「コロナ禍だけでなく、バブル崩壊から数年ごとに大変な時期があり、その都度その困難と向き合うことで、解決策や新しいサービスを模索してきました。結果的に、衛生環境『リースキン』も、ホッとするひとときを提供する『エスプチ』も、健康寿命増進につながる『クレイガーズ』も、すべて『健康』というテーマにつながるのですよ」と岩山さんは笑顔で語ります。
「時代や社会情勢の変化、人口減少などを受け、地域の景色も変わってくる。その変化の中で、暮らしている人たちが『助かるなあ』と思うこと、あるいは今は気づいていない、健康やリフレッシュにつながることを見つけ出すことが、自分たちの使命。時代を敏感に捉えたサービスを模索していく」と、力強く語ります。
代表取締役の岩山成恭さん。
藤沢町砂子田の本社社屋外観。
同社が経営するボルダリングジム「Crager’s奥州水沢」。
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