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(idea平成25年月12号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
代表取締役 井田 勝康さん
本社・本社工場 TEL:047-318-8610
Fax:047-318-8630
住所:栗駒高原 藤沢工場 一関市藤沢町黄海字町裏441
TEL:0191-63-5350
Fax:0191-63-5353
H P:http://marna.co.jp/index.php
地域の魅力を最大限に発信する企業
一関市藤沢町黄海地区。ここから地域資源を活かした化粧品を広く発信している企業があります。
自然豊かな山々の恵みを頂きながら流れる北上川の支流黄海川。化粧品の生命線である清らかな水が豊富なことと、企業誘致に懸ける当時の藤沢町長の情熱的アプローチが決め手となり、平成8年、旧藤沢町に「くりこま高原藤沢工場」として根を置いた株式会社マーナーコスメチックス。昭和14年に「マーナー」ブランドによる総合化粧品メーカーとして発足し、昭和38年初代代表取締役として井田博久さんが就任。昭和46年、漢方生薬エキス配合化粧品を発表後、日本初の自然志向化粧品として多大な反響を呼びました。
同社くりこま高原藤沢工場の従業員は50名ほどで、そのほとんどが女性の地元正規雇用者。女性ならではの発想のもと、地元天然水を使用した丁寧な基礎化粧品の開発・製造を行っています。
「藤沢の天然水は、非常に化粧品製造に適する水質です。」と語る、同社藤沢工場の課長兼副工場長の鈴木さんから、化粧品製造企業ならではの地域貢献に関わるお話を伺いました。
同社藤沢工場の商品の一つに、「採れたて新鮮なへちまで作った化粧水/へちまたっぷりお肌のクリーム」というキャッチフレーズで販売している「エレンスナチュラルローション/クリーム」があります。この商品は、無農薬栽培された採れたての「ヘチマ樹液」を使用しており、赤ちゃんからご年配の方まで幅広く安心して使える商品です。
この商品に使用しているヘチマは、開発当初から約10年間、藤沢町内の老人クラブに無農薬栽培を委託していました。安全で安心なヘチマを育ててもらい、それを企業が商品化することで信頼性のある地域ブランドとして、大人気となりました。2年程前からは、町内の農家と専属契約し、ヘチマ樹液の採取に合わせ、年に1度だけの限定製造で、地域の方々と連携した商品を一関市藤沢町から全国へと発信しているのです。
雄大な奥羽山脈、緑豊かな自然林、清らかな空気のもと、高品質な水をふんだんに使用している同社の化粧品。この良質な水を、もっと多くの方々に知ってもらいたいと、天然飲料水の開発にも取り組みました。同社が販売している天然水は、軟水で口当たりが良く、美容や健康維持に必要なミネラルがバランスよく含まれているとのこと。「くりこま高原の天然水」という商品名で、一関市内の道の駅や、インターネットでの販売など、広く藤沢の天然水をアピールしています。
「今後も地域ブランドとして藤沢から海外へ向け発信していきたいと思います。また、地域の方々へ『ひらかれた工場』として、いつでも工場見学が可能ですので、ぜひ、地域から生まれる商品を見学にいらして下さい。」と、鈴木さんは語り「『この工場に勤めてみたい』と思っていただけると嬉しいです。」と続けました。
地域の魅力を最大限に引き出す商品づくりを通して、企業が地域に根ざす姿が非常に伝わる取材でした。