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家庭から排出される生活系ごみの一般廃棄物収集運搬(一関市許可)と、企業から廃棄される事業系ごみの産業廃棄物収集運搬(岩手県・宮城県許可)のほか、市内公共施設・民間企業施設の浄化槽保守点検・管理・工事などの業務を展開。
前身は平成5年設立の酒・たばこ・食品小売業「有限会社きくかわ(平成24年に商号変更)」。粗大ごみの回収や分別、空き家・物置などの解体・不用品の撤去、その他困りごとに対応できるよう、地域のニーズに合わせた柔軟な対応をしています。
(idea 2023年4月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
ご み
「護美(自分を護る・地域を護る・施設を護る・自然を護る)」
を目指して
「廃棄物は分別を行うことで、ごみを減らし、リサイクル、リユースが可能となり、再び資源として循環されます」と語るのは、株式会社一関環境保全センター創業者(現会長)の菊川金美さんです。
一般廃棄物収集運搬業務委託、産業廃棄物収集運搬業務委託、浄化槽の保守点検・設置工事、粗大ごみの回収業務、解体工事業、資源リサイクル・リユースなど、幅広く環境保全事業を展開する同社ですが、その前身はコンビニエンスストアでした。
市内企業に務めていた菊川さんですが、平成5年、大手コンビニエンスストアが少なかった国道284号線沿いに「有限会社きくかわ」を設立。手作りおにぎりやお弁当などが人気の「コンビニエンスストアきくかわ」を開店しました。
一方で、通勤中に歩道のごみなどを目撃するたび「いずれは環境保全に関わる仕事で地域の環境を守りたい」と思うようになり、平成15年、早期退職し、小売業も続けながら、一関市の一般廃棄物処理業の許可業者に応募したのです。
現在では解体工事業も行っていますが、その背景にあるのは廃棄物や粗大ごみ回収中に地域の方々から受ける「空き家(小屋)の処理に困っている」という相談。
「『困った』を相談でき、一緒に解決できる企業でありたい」という思いから、お客様より要望があれば、軽微なリフォームや外構工事、庭木の撤去にも対応するなど、困りごとに親身に向き合っています。
PTAや子ども会の資源回収(有価物集団回収事業)の引き取りを積極的に受け入れている同社。「子どもたちの気づきのきっかけになれば」と、持ち込んだごみは自分たちで分別できるシステムになっており、「子どもたちも喜んでやっている」のだとか。
「ポイ捨てや不法投棄は自然環境の悪化につながる」ということや、「資源を循環できれば、新しい材料・商品として生まれ変わる」ということを、子どもたちは体験を通して学ぶことができます。
また、ごみの処理方法は市町村や地域によっても異なり、さらに処理技術も進歩し続けているため、社員に向けた勉強会も定期的に開催。違反ごみに貼る黄色い注意喚起シールに具体的な違反理由を補足表記したり、相談者には「こういう風にすれば処分できますよ」という丁寧な対応ができるよう努めています。
平成29年頃からは、同社周辺の国道284号線沿いに捨てられた不法投棄物を、従業員総出で清掃。二代目代表取締役社長の菊池利行さんは、「令和になっても、大型家電の不法投棄があり、残念です」と、意識啓発の必要性を実感し続けています。
「廃棄物回収だけに留まらず、学びの機会の提供や、住民の『困った』を気軽に相談できる場であり続けたい」と、地域の「護美」のために、同社の役割は尽きません。
圧縮梱包された古紙を前に説明する現代表取締役社長の菊池さん。
どこに何を分別するか、すっきりと区分けされた敷地内。
資源回収の受け入れはいつでも可。
DATA
【本社】
〒029-0132
一関市滝沢字苦木100-8
TEL:0191-26-5314
【事務所】
〒029-0132
一関市滝沢字九鬼138-1