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代表 小野寺 忠浩 さん
(idea 平成29年8月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆代 表:小野寺 忠浩 さん
◆連絡先:〒029-0201 一関市川崎町門崎字所萱286
◆電 話:0191-43-2500
◆FAX:0191-43-2675
◆E-mail:nandemo@lily.ocn.ne.jp
川崎町門崎地内、東山町と千厩町を結ぶ山中に、古い自転車を利用した看板を発見。「どんなことでも、お電話ください」とその看板に書いてあります。
「こんな山奥で分かりづらかったでしょ?今、この仕事(印刷作業)が終わったら話を聞きますから、座ってお持ちください」と声をかけてくださったのは、看板屋・なんでも企画代表の小野寺忠浩さんです。
小野寺さんは、高校を卒業後、市内の看板業者に就職。看板製作に関わる作業のノウハウを学び、人脈も築き上げてきました。平成11年からは地元で個人事業所を立ち上げ、一関市内の各種イベントの看板製作や会場設置、企業等の広報媒体製作のほか、地域のなんでも屋として声がかかれば地域住民とともにイベント等の企画、それに付随する作業にも携わっています。
地域の方々からは「困ったことがあったら、なんでも企画へ相談」と言われるほど、地域に根ざす看板屋ですが、「そんな大それたことではない。繋がりのある各方面の業者や作業をしてくれる人の得意分野を知っているから、そういった方々を繋ぎ、相談に来られた方が納得できるような商品・企画案を提供しているだけ」と語り、「若いころにたくさんの人と出会ったおかげで、今がある。お金ではないんだよね。何かを必要としている人とその何か長けている人を繋ぎ、お互いが『助かったやぁ』『よかったよ』と満足していただけるだけで嬉しい」と続けます。
「全国から注文がある」という、看板製作業務や広報媒体製作。看板屋・なんでも企画の従業員はパートを含め5名で「企業を定年された方や軽度の障がいを持つ方などを含め、地元(近くの)の方々を中心にこれまでも採用してきました。みんなそれぞれ得意分野があり、その達人ですよ」と語り、続けて「こんな山奥だけど、インターネットさえあれば、全国どこの地域の仕事も受けられます。実際の作業場は見たことがないけど、いつも利用してくださるという方もいます。そこ(事務所内の柱など)に貼ってあるシールなんかも企業や各種団体などから依頼を受けた広報媒体です。色や形、バランスなど直接打ち合わせをしなくともデーターで確認し、あとは作業場で加工する。そういう仕組みになっています。一度できあがった各種商品は私たちの宝ですから、事務所や作業場内にシールを貼ったり、看板を飾っています」と語る小野寺さん。確かに様々な業種、団体の特徴やイメージが伝わる看板・広報媒体が目に飛び込んできます。その中でも一際目につく子どもたちの笑顔写真。「これは、一関市内消防屯所シャッターペイント事業の記念写真。こういった依頼もいただいているんです」と小野寺さん。同社の協力により子どもたちが防災について考えたイラストが、見事、消防屯所のシャッターにペイントされています。
最後に、小野寺さんは企業経営のほか、自治会事務局、川崎まちづくり協議会会員、NPO法人北上川サポート協会、消防団など様々な方面でご活躍。「企業も地域も『次世代にどう残していくか』という点を探りながら継承の在り方を模索しているところが多いと思いますが、私は現実的に今をどうするか、どうしたいかを考えています。微力ながらそのためのお手伝いを企業人として地域住民として今後も支えていきたい」と語っていただきました。
看板屋・なんでも企画の看板