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「令和3年度川崎文化祭」での集合写真
(idea 2024年11月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
「川崎地域を盛り上げたい」「若い人たちが集まれる場所をつくりたい」という思いからハンドメイド作家らを中心に令和3年11月に発足し、令和4年3月に「かわさきにあつマルシェ(通称:かわマル)」に改称。現在の会員は14名。
※お問い合わせは「かわマル」が運営しているInstagramアカウント「かわさきにあつマルシェ(@kawamaru284)」へ
「川崎でなんかしたいねー」と何気ない会話から少しずつ、「川崎地域を盛り上げたい」「若い人たちが集まれる場所をつくりたい」という思いへと変化していったと話すのは、パワーストーンアクセサリーや編み物雑貨などのハンドメイド作家「よこまち」の小野寺純子さんと泉田彩さんです。
二人は「特に決めたことをするのではなく、ゆるい感じで何かしたい」と考え、それを具体的な形にするため、地元の一関市川崎市民センターへ相談に行きました。相談を重ねながら機会を窺うものの、なかなか進展せず半ば諦めかけたとき、「令和3年度の川崎文化祭で若者を集めたいので出店してみないですか?」という打診が同市民センターからあり、「これは絶好のチャンス!」と考えた二人は、「よこまち」としての出店を即決。
さらに、「地域を盛り上げてくれる人が一人でも多く増えるように」と知り合いのハンドメイド作家などへ呼びかけたところ、6店舗が小野寺さんらの思いに共感し、一緒に出店することに。
泉田さんは、「出店者のほとんどが、川崎在住の人、子どもが同級生など、川崎に所縁のある人たちで驚きました。想いを言葉にするのは大事だなと改めて実感しました」と笑顔で話します。
令和3年11月、文化祭への出店をきっかけに、「川崎にこれだけパワーを持っている人たちがいるなら自分たちでもイベントができそうじゃない 」と小野寺さんと泉田さん、出店メンバーは奮起し、文化祭でお揃いで付けていたターバンから由来して「ターバン女子会」を8人で結成しました。
「メンバーのほとんどがクラフト作家をしながら家事や育児をする女性が中心だったため、出来る範囲で無理なくできることを心掛けた」と小野寺さんは語り、どのような運営をしていくかを模索し続けたと言います。さらに、人づてで女子会の存在を知った人たちがメンバーに加わるなど、少しずつ活動の認知も広まっていきました。
そして、令和4年3月に独自イベントを開催することを決定し、イベント名を考えていく中で生まれたのが「かわさきにあつマルシェ(以下「かわマル」)」でした。同時に団体名も同イベント名に改称し、小野寺さんが代表、泉田さんが事務局と、体制も整えました。
しかし、イベントの開催に向けた準備が進められる中、新型コロナウイルス感染症が流行。感染予防の観点からイベントを延期にせざるを得なくなりました。小野寺さんは、「せっかくイベント名を決めて『これから』というときに、まさかの出来事でした」と話し、厳しい状況下でありながらも、メンバーとの連絡は取り続け、各メンバーの得意なことや知識などを活かし、かわマルのロゴやパンフレット制作、他団体のイベント運営の情報収集等を行うなど、活動の歩みを止めませんでした。
コロナ禍の延期を経て、令和5年6月、「第1回かわさきにあつマルシェ」を開催(「令和5年度元気な地域づくり事業」の一環)。買い物客や観光客が集まる道の駅かわさきを会場に、メンバーそれぞれが制作した布小物やアクセサリー、クラフトバックなどの展示・販売のほか、メイクやリンパ整体等を行う9店舗が出店しました。
小野寺さんは、「自主的な開催は初めてで緊張しましたが、お客さんと触れ合い、交流することができ、たくさんの人に、地元に根付いた活動であるということを伝えることができました」と笑顔で話します。
第1回の開催をきっかけに、かわさき夜市やせんまやひなまつりへの出張出店などの依頼があり、他地域との交流にもつなげている「かわマル」は、令和6年10月までに計5回の自主イベントを開催しました。「自分たちの想いや活動を知ってもらい、広がることで、川崎にもこんな活動をしている人たちがいるということが伝わるのは嬉しいです。かわマルの素敵なところは、とにかく明るく、いつも笑顔が絶えないことです。そして、地元『愛』が強いことです」と小野寺さんは話します。
「川崎地域を盛り上げたい」「若い人たちが集まれる場所をつくりたい」という想いに共感して集まったメンバーらは、これからも自分たちのペースで活動しながら地元に元気を届け続けます。
おのでら じゅんこ
小野寺 純子さん
川崎町在住。発足時からのメンバーで、ハンドメイド作家「よこまち」としても活躍中。みんなで楽しく話し合うことを大事にしています。
A.出会いの場
いずみだ あや
泉田 彩さん
川崎町在住。小野寺さんと一緒にハンドメイド作家「よこまち」としても活躍中。活動するときに大切なのは、出会いとつながりに感謝すること。
A.成長の場所
かわマルメンバーが描かれたマーク。メンバーの一員である「お絵描き屋mio.」さんがデザインしました。
令和5年6月、コロナ禍を経て開催したかわマル。景品が貰えるスタンプラリーを企画するなど、工夫を凝らしました。
これを見たら「かわマルだ!」と思ってもらえるよう願いを込め、令和5年度元気な地域づくり事業で制作したのぼりです。
情報発信にも力を入れており、チラシの周知だけではなくインスタグラムも活用。出店者の紹介も充実させています。