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(idea 平成26年5月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
会 長:千田 恭平 さん
連絡先:〒021-0027 一関市竹山町7-2 一関市役所生活環境課内
電 話:0191—21-8342
砂漠化による熱帯雨林の減少、気温や海水温度の上昇、生態系の変化等を引き起こす原因となっている温暖化。昨年、国内で猛威を振るった大雨や大雪、竜巻や台風の頻発も温暖化の影響と言われ、地球温暖化は私達の身近な課題として、世間の関心を強めています。
一関地球温暖化対策地域協議会は、地球温暖化を市民が協力し早々に取り組むべき深刻な課題と考え、会員が相互に連携しながら温暖化の防止に関する取り組みを行うことを目的に、平成17年に設立。同協議会は、個人会員81名、企業・団体会員25団体で組織し、毎年、環境講演会や学習会、温暖化の原因となる二酸化炭素を出さない自然エネルギーの見学会、広報「eco(エコ)」を発行し、会員や市民の意識向上に努めています。
平成24年からは、太陽光発電の普及を目的に「『太陽光発電』生の声を聞く会」を市内4地域(花泉・千厩・一関・大東)で開催。地域内で太陽光パネルを設置している世帯の詳細(設置年、容量、発電量、自家消費量等)を事前調査し、その結果を報告。併せて、太陽光パネル導入者から導入成功例と失敗例を学び、参加者と共有・意見交換を行いました。
最初の花泉での事前調査は、知人の情報を手掛かりに、太陽光パネルを設置しているお宅を1軒ずつ自分の足で歩いて調査。さらに、調査書の書き方がわからない方にはモニターを確認しながら記入を手伝う等、「調査にはかなりの時間を費やしました」と事務局長の佐々木さんは話します。
また、この活動を今年2月に東京都で行われた「低炭素杯2014」で発表。この大会は、次世代に向けた低炭素社会の構築を目指し、全国各地で活動している学校・有志・NPO・企業等の方々が活動発表することで、お互いの交流や連携、学習することを目的に開催。全国1620団体中、厳選された41団体が活動発表し、同協議会は見事「最優秀家庭エコ活動賞」を受賞。佐々木さんは「一番受賞したかった賞です」と喜びを語りました。
今後は、太陽光発電の普及活動を継続すると共に、市民発電所の設置を支援していきます。
加えて、一関市は森林面積が広いことから薪ストーブの推進も考えていましたが、福島県の原発事故により、薪を燃やした時の灰の放射能値が高くためらいもあります。
この他、断熱・機密性に優れた「三重ガラス」や「パッシブハウス」の効用を広める等、「温暖化防止のために、自分達ができることを一つひとつ地道に取り組んでいきたい」と、事務局の千葉さんは抱負を語ってくれました。
◆日時 5月11日(日)15時~
◆会場 一関公民館 大会議室(なのはなプラザ 3階)
◆内容 地域のエネルギー需要を地域の再生可能エネルギーで供給する『エネルギー「永続地帯」一関をめざして』
◆講師 千葉大学大学院 教授 倉阪秀史 氏
◆問い合わせ先 生活環境課 21-8342