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(idea 平成26年7月)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
会長:佐藤 千宏 さん
連絡先:〒029-1111 一関市千厩町奥玉字登戸68-12
千厩町奥玉で地元産のそば粉を使った手打ちそばを振る舞い、地域を盛り上げている大平そば愛好会。今回は会の立ち上げから活動を支え、現在も夢を持ち会の運営に励む佐藤千宏さんにお話を伺いました。
大平でそばを育てるようになったのは、平成18年に地元の中山間大平集落が景観作物としてそばを植えたことがきっかけです。そば畑はきれいな花を咲かせましたが、「花を見るだけでは勿体ない」と実を収穫し、そば粉にしました。当時は自治会内にそばを打てる人がいなかったので自治会役員と婦人部が中心となり、そば打ちの先生に打ち方を習い、自治会の新年会や祝年会で手打ちそばを振る舞いました。自治会役員は任期が過ぎれば交代してしまい、新しい役員が一から作り方を習うのは大変なので、いつお祭り等に呼ばれても対応できるようにそば打ち団体を作ろうと、そば打ちを習った有志が中心となり平成23年1月に大平そば愛好会が結成されました。
現在も立ち上げ当初からほぼ変わらず、13人の会員で活動しています。何をするにも「まずはやってみっぺ!」と会員のまとまりがとてもよいと佐藤さんは話します。
会を立ち上げてからは、せっかくなので活動を広げたいと、地元奥玉を中心に地域の行事等に積極的に参加しています。
毎年春に行われる飛ケ森キャンプ場びらきで行うそばの早食い大会は人気のアトラクションになっています。当日朝早くからそばを打ち、現地で湯がいた一番おいしいところを出しています。参加者からは「早食いではなく、ゆっくり味わって食べたい」という声も。
秋の奥玉地区民芸大会では、昨年からこれまで食堂を開いていた地区の参加が難しくなったため、同愛好会が引継ぎ、食堂を出しています。
平成24年からは、年末に陸前高田市の仮設住宅で年越しそばの振る舞いを行っています。地元の野菜を具材に使った温かいそばはとても喜ばれています。
会の発足からどんどん活動の幅を広げている同愛好会ですが、佐藤さんの夢はまだまだ広がります。「いつか地元でそば祭りを開き、そばの食べ放題やそば打ち体験をさせたい」「子供達にそば畑の一角を任せ、種まきから収穫、そば打ちまで体験させたい」等々、今後の目標をたくさん語っていただきました。これからも地場産品と手作りにこだわり、食を通じて地域を元気にする同愛好会の活躍が楽しみです。