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手まりの会役員のみなさま
(idea 平成29年3月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆代 表:佐藤 律子 さん
◆連絡先:〒029-0522 一関市大東町曽慶字神蔭32−1
◆電 話:0191-72-3389
※連絡先・電話ともに活動拠点の曽慶市民センター
一関市大東町曽慶地区は約1240人が暮らす中山間地域。「曽慶を盛り上げるために何かしたい」という思いから立ち上がった女性グループ“手まりの会”は、自分たちができる範囲で地域を盛り上げるための取り組みとして「そげいのひなまつり」を開催しています。
手まりの会は、平成26年12月に曽慶地区の女性有志10名で立ち上げ、本格的な組織づくりは平成27年に入ってから。現在は、平均60歳代の女性24名が会員になっています。農閑期の手仕事(手芸や人形制作)の展示と地域住民の交流を目的とした「そげいのひなまつり」は今年で3回目の開催を迎えます。
「発足当初は、どのくらいの方が賛同し会員になってくれるか不安があった」と振り返るのは、手まりの会代表の佐藤律子さんです。もともと同地区には、食生活改善推進協議会大東支部曽慶地区、JA女性部、曽慶婦人会の3つの女性団体があり、団体ごとに活動を行っていました。「地域協働体“結いネット そげい”が立ち上がり、地域の課題や現状を話し合っているうちに、各女性団体の加入を問わず、団体の垣根を越え曽慶地区の女性なら誰でも気軽に参加でき、地域の活性化に結びつくようなことができればと考えるようになった」と発足の背景を振り返ります。
「やってみっぺし!」と、立ち上げたもののどのようにこの思いを現実的な形にしていこうかと模索していた最中、発足と同時期に地区内3つの女性グループと曽慶公民館(現曽慶市民センター)共催で、地域づくり講演会を開催しました。講演会の講師として同市千厩町のひなまつり実行委員会委員長の昆野洋子さんを招き「地元女性が主体となった地域の風物詩・せんまやひなまつり」の事例を聞くことで刺激を受け「さらに機運が高まった」と語る佐藤さん。
平成27年からは、自主イベントの開催を目指し、手芸教室を開き会員や部落ごとで着物や帯、古布などの生地や色合いを活かして仕上げたつるし雛や手まり、干支の羊のぬいぐるみなどを制作。同年3月3日、4日と第1回目の「そげいのひなまつり」を開催することとなりました。「初めてのことで不安もありましたが、会場のレイアウトに困るくらい会員や地域の皆さんから作品を提供していただき、当日もたくさんの方々にご来場いただき、本当に嬉しかった」とほほ笑む佐藤さんです。
今年の「そげいのひなまつり」の開催は2月25日(土)、26日(日)。「今まで平日開催だったのですが、お勤めをされている方や子どもたちも来場しやすいのでは?という思いから、今年は土日の開催にしました。沿岸や遠方からも見に来てくださる方もおり、私たちの励みにもなります」と語り、「活動の柱の一つに“ひなまつり”の開催がありますが、今後は地域の保育園やデイサービスセンターでも作品展示を行うなど交流の輪を広げ、一人暮らしを含めた高齢者とつながりを持ち、冬場の楽しみとして一緒に手仕事ができるようになればと考えています。できることを少しずつね」と続けます。
今年は、結いネット そげいの特産品開発チームとコラボしてそば殻まくらを販売※するとのこと。
取材当日は、会員らが枕カバーを製作中で、純曽慶地区産のそば殻を詰める作業を行っていました。
※そば殻枕は限定20個の販売です。
今年の干支“にわとり”のぬいぐるみが可愛らしいです。