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今年5月の月例会での集合写真。現在は60代~80代を中心に、
55人(男性36人、女性19人)の会員がパークゴルフを楽しんでいます。
(idea2019年7月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
東山町松川(及び隣接する川崎町の一部)の方達を中心に、平成16年頃にパークゴルフの同好会活動を開始し、現在に至っています。
◆住所:〒029-3406 一関市東山町松川台148-24
◆電話:TEL 0191-48-2439(事務局:鈴木)
パークゴルフ(以下「PG」)、グラウンド・ゴルフ(以下「GG」)、ゲートボール(以下「GB」)。皆さんはこの3つのスポーツの違いを説明できますか?今回は松川パークゴルフ同好会(以下「同会」)会長の阿部平さんに、各種目の違いと同会の活動、阿部さんの想いなどについてお話を伺いました。
まず各種目の違いですが、PG、GGがゴルフ同様総打数の少なさを競う個人戦(団体戦は個人の結果を合計する形)なのに対し、GBは団体戦で、30分の試合時間終了時に総得点が多いチームの勝ちです。GBには「味方に有利に、敵には不利に」という戦略性があり団体戦ならではの醍醐味ともいえますが、逆に好き嫌いが分かれる要因でもあるとか。
PGとGGは似ている部分が多いですが、PGがゴルフと同様最終的に目指すのはカップインであるのに対し、GGでは直径36㎝のホールポストの輪の中に静止(トマリ)することが目標です。ほかにもPGはティー(ボールを乗せる台で1打目にだけ使用)を使う、GGよりホールの距離が長い(PGは1ホール100m以内、18ホールの合計で1㎞以内。GGは15~50mの指定された長さ)など、全体としては似て非なるスポーツといえます。
同会が月例会などで使用しているホームパークともいえるのが館山公園内パークゴルフ場。松川の町並みや砂鉄川の眺望も美しいこのパークには、オリンピック金メダリストの高橋尚子さんが植樹した桜の木があります。
元々9ホールのコースでしたが、阿部さんが副会長だった時代に15人ほどの有志でその桜の木の周辺に追加で9ホールのコースを作りました。元からあった場所は『本丸コース』、追加した方は『二の丸コース』と呼ばれるように。自然に溢れ、自分達が手をかけ作り上げたこのパークを、同会の「アピールポイントのひとつかな」と語る阿部さんは、心なしか少し誇らしげに見えました。
同会では冬季を除き毎月最終日曜日に月例会を行っているほか、4月に「鈴清杯」、7月に「松川郵便局長杯」、11月に「会長杯」など地元企業などの支援を受けた大会(対象は同会メンバー)も開催し腕を競い合っています。「各大会は会員のモチベーションを上げる機会になっており、協力してくれる企業さんには大変感謝しています」と、協力者への感謝を語る阿部さん。
会員についても「勝ち負けだけを意識しないでプレーすることが同会の自慢」と語り、「会の目的は、技術向上・会員相互の親睦・健康増進の3つですが、会員の技術レベルや参加の動機は様々。個々の会員が自分の目的に沿って活動している結果が月例会の高い参加率に表れていると思います」と続けます。
「150人規模の団体に比べ、50人強の同会は活動頻度、内容、技術レベルなどまだまだ及ばないと思います。それでも同会から、より上位の大会で活躍できる人材を一人でも多く輩出したい思いはあるし、その為にはいつでも好きな時に来てプレーできるパークにすることが理想。会員の底辺拡大や、他地域のプレーヤーを迎えることで技術レベルの向上を図る意味では、将来的に会の門戸を広げるという選択肢もあるかもしれません」としながら、「実際には何をやるにも簡単な話ではなく、基本的にお金のかかることはできないし、環境整備もほぼ自前。良い環境でプレーするには草刈りも重要ですが、草刈り等プレー以外の活動にもより多くの人に出て来てもらえたらと思います」と課題にも言及します。
また、「親睦や健康増進がメインの方達もいるので、競技志向とのバランスも考えていかなくてはなりません」とし、月例会の景品も、上位選手以外に誰にでもチャンスのある幸運賞を用意。大会によっては過去の成績に応じてハンデを設け、上手な人だけが勝つとは限らないという工夫もしています。
「そんなに素晴らしい活動をしているわけではありません。あまり立派に持ち上げないでね」と謙遜する阿部さんですが、少なくとも持ち前の明るさとバイタリティで、この地域における親睦や健康増進に一役買っていることは間違いありません。
あべたいら
阿部平さん
50代での椎間板ヘルニアの手術を乗り越え、「元気にパークゴルフを楽しめている今が最高」と元気モリモリ!
ながさわすえこ
永澤末子さん
パークゴルフ歴2年の永澤さん。「地域の皆さんと楽しく交流しながら健康づくりを」というのが始めたきっかけだそうです。
パークゴルフの第1打はティーグラウンドから。会心の一撃を想像させる見事なフォロースルー。ホールインワン?それとも・・・
プレーの後はスコアの確認作業。慎重に確認し順位を決めます。周囲で見守るギャラリーもドキドキの瞬間。
砂鉄川の眺望も美しい館山公園パークゴルフ場。同会が月例会を行う、自然溢れる自慢のホームパークです。
月例会では男女別に1~5位、ブービー賞、幸運賞などの授与が行われ、拍手でお互いの健闘を称え合います。