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「第35回梅の里バスケットボール交流大会」での集合写真(令和6年4月)
(idea 2024年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
一関市千厩町磐清水地域はじめ、一関市内の高校生、社会人等のバスケットボールの技術向上と、チームの親睦を図る目的で活動中。毎週1回の定期練習のほか、年2回「梅の里バスケットボール交流大会」を開催。現在の活動人数は約20人。
住所:一関市千厩町磐清水字下向120
TEL:0191-52-5532(代表・渡邊)
令和6年4月14日、一関市立千厩中学校体育館に、高校生から大人まで、100人を超える人々が集まり、第35回目(17年目)となる「梅の里バスケットボール交流大会」が行われました。
一関市内外から男子8チーム、女子6チームが参加。高校生の参加もあり、「第1回大会が開催された年に生まれた現高校生が今日この大会に一緒に参加してもらえたというのが感慨深い」と、同大会を主催する「磐清水バスケットボールクラブ『TEAM WATANABE』」代表の渡邊修さんは目を細めます。
同会の母体となるチームが結成されたのは昭和61年。中学、高校とバスケ部だった渡邊さんが、長男の誕生を機に「健康づくりのためと、自分の息子と同じコートでバスケをしたい」という想いから、当時勤めていた会社の有志でチームを結成。チームのメンバーや名称は変化しながらも活動は続き、平成17年、社会教育関係団体として登録することを機に、現在の名称に変更しました。
長年活動拠点としてきた一関市磐清水体育館が、耐震強度の問題で使用できなくなったため、令和4年12月からは一関市小梨体育館で活動していますが、同会のルーツは磐清水にあることを、チーム名が表しています。
近年、バスケットボール日本代表の目覚ましい活躍もあり、日本全体で盛り上がりを見せるバスケですが、「地方では練習場所やチーム数などの課題があります」と、渡邊さん。
「市内にもミニバスや学生のクラブチームがあり、子どもたちがバスケをする機会はそれなりにあります。しかし社会人に関しては、以前は市内でも様々な大会や交流試合が開催されていたものの、現在はそうした動きが少なく、チーム数も減っており、社会人でバスケを続けていくことの難しさを感じますね」と続けます。
コロナ禍でも、大会開催含め、活動を続けてきたのは「地元に戻ってきた人がバスケをしたいと思ったときに、受け入れてあげられる場所を提供し続けたい」という想いからでした。
「初心者も経験者も、楽しく一緒にバスケをしたいという想いを大切にしています」と話す通り、未就学児(渡邊さんの孫)から60代まで、幅広い年代が定期練習に参加しています。
東日本大震災後の数年間は、災害復旧の仕事(土木関係)で来ていた山口県や島根県の人たちが同会の活動(練習)に参加していたことも。
「ただでさえ他県から復旧のために来てくれたことに感謝の気持ちでいっぱいなのに、バスケが出来る所を探してこのチームに来てくれたことが嬉しかった」と、渡邊さんは当時を振り返り、笑顔を見せます。
「梅の里バスケットボール交流大会」は年2回、4月と12月に開催。同会が主体となりながらも、審判や試合運営に欠かせないTO※(テーブルオフィシャルズ)は参加者で行います。
大会参加規程にも、試合のサポートは各チームで行うことを明記し、加えて「『交流大会』の名のもと、1試合を10分×2クォーターにすることで、より多くのチームと試合をすることに重点を置いています」と、大会運営の工夫を同会の競技委員長である菊地博幸さんが語ります。
以前は部門分けもしており、高校生チームなども合わせると、これまで参加したチーム数は17年間で40以上。参加団体が固定化しているわけではないことが分かります。
大会参加者からも、「色々な人と交流でき、プライベートでも他のチームの人とつながることができた」「交流大会があるからバスケを続けてこれた」などの声が聞かれ、「全員参加の大会運営」が、一関市におけるバスケの輪を広げています。
「当会にはバスケ初心者もいれば、トレーナーとして国体のサポートをしている人、車椅子バスケの審判資格保有者など、幅広くバスケに関わる人がいることもチームの魅力です」と渡邊さん。
「大会の中で、高校生には一般の部のレベルの高いプレーを経験してもらい、大人には横の交流を楽しんでもらうなど、それぞれに大会参加の意義を見出してもらい、バスケを通した居場所づくりになれば」と続け、孫の代まで続く活動を目指します。
※ゲームを円滑に運営するため、審判と協力し、スコアラー、アシスタントスコアラー、タイマー、ショットクロックオペレーターの主に4つの役割を担う。
わたなべ おさむ
渡邊 修さん
チーム結成のきっかけとなった長男のほか、長女も同会でバスケをしており、見事に夢を実現!次は孫と3世代でバスケを楽しむことが目標です。
A.欠かせない時間 世代を越えた仲間
きくち ひろゆき
菊地 博幸さん
代表の渡邊さんと職場が一緒だった縁で、チーム結成当初から活動。審判資格を有していることから、競技委員長を務めています。
A.みんなで笑顔
毎週水曜日に定期練習をしており、他チームに所属する人も参加可能。様々な年代(下は5歳!)が一緒に練習します。
試合前には各チームの監督に集まってもらい、自チームの試合だけでなく、試合運営に関わってもらうことを再確認します。
チームの親睦を深めるため、バーベキューイベントなどを企画して、笑顔の絶えないチーム運営を心がけています。
参加チーム全員で、大会準備、試合運営、片づけを行います。試合に欠かせない「TO」も、空いているチームで分担。