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(idea 平成27年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
◆事務局:いちのせきニューツーリズム協議会
◆連絡先:〒029-3105 一関市花泉町涌津字一ノ町29 一関市役所花泉支所3階
◆電 話:0191-82-3111
一関にIKB48がいる。どうやらAKBの一関版ではないが、元気なかあちゃんばあちゃん達が一関を盛り上げる活動をしているとのことで、会員である谷口里美さんと小島久美子さんにお話を伺いました。
この会は、都市農村交流や農業体験を推進し地域の魅力を発掘・発信することを目的に、いちのせきニューツーリズム協議会の呼びかけで結成されたもので、平成24年3月に発足して今年で4年目を迎えました。当初入会条件は「48歳以上の農林業に携わる女性」とされましたが、現在は緩和されて30代から80代までの女性達48人が元気に活動しています。
「一関市全域にわたるため会員は多種多彩です。観光ガイド、食の匠、農家レストランはもちろん子育てママもいます。私は農業とのかかわりは無いのですが、一関の魅力を発信したいと思い入会しました」と谷口さん。「私は、大東の水かけ祭りに長くかかわってきました。地元の伝統行事を少しでも盛り立てようと、見物に来た人達に郷土料理を提供しています」と小島さん。お二人の話から、一関の魅力発信に頑張っている様子が伝わってきます。この会には会長や副会長などの役職を設けておらず、事務局はいちのせきニューツーリズム協議会が担当しています。年々活動も活発化してきており会員への連絡も難しくなってくるので、チームを作ってまとめ役を設ける予定があるそうです。
イベントがあればPR活動に出かける会員達。メインの活動は、全国地ビールフェスティバルin一関会場での活動です。一関の魅力を知っていただく絶好の機会ととらえ、会員が作った物品を持ち寄ります。昨年は、漬け物、ピーマン味噌、古代米せんべい、小菊、トルコキキョウ、大福などをクイズに当たった人達にプレゼントしました。「地ビールフェスティバルの盛り上げ役を買って出ています。一関に来ていただいた人達においしく飲んでいただき、楽しみながら地元の物産を手にしていただく。私達はサービス精神旺盛で一関の魅力を伝えています」と自負する二人です。
また、農業祭〈一関地方産業まつり〉ではブースを設けて物品販売や、活動紹介をしています。昨年は曲がりねぎの販売を行ったところ大盛況だったそうです。生産者はもちろん、会員は売り子として積極的に来客の呼び込みや販売に声を枯らし完売しました。生産者は、会の応援でたくさん売れ、働いて収入が得られるうれしさを知ったと話していたそうです。また、パネルを使って会の活動紹介も行い、積極的に自分たちの取り組んでいる事を発信しました。
会には機関誌「4方8報」があり、事務局が年4回発行して会員に配り活動を共有しています。また、フェイスブックを活用してリアルタイムで活動の様子を発信しています。「交流によって人脈が増えました。特に年配の方のパワーがすごく、勉強になります」と語る小島さん。4年目を迎えた会ですが、今後は、会員・地域交流を行える拠点を設け、会員の得意分野を生かせる楽しい活動を目指すそうです。さらに報酬や充実感のメリットが得られるようになれば、活動にも力が入ることでしょう。IKB48は今日も一関の元気を発信しています。