この法人は2015年(平成27年)3月31日付で解散しました
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(idea 平成25年6月号掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
代 表:小野寺 恒雄 さん
事務局長:熊谷 正明 さん
法人認定日:平成11年6月14日
事業所:〒029-3405 一関市藤沢町藤沢字町裏55
電 話:0191-63-2936
藤沢町ボラントピアセンターは、平成5年に団体を設立後、平成11年に一関市内初となるNPO法人格を取得。藤沢町の中心市街地に事務所を構え、隣接している保健センターや藤沢病院等の福祉・医療施設と共に、地域の高齢者や身障者の生活を、介護福祉の面から支え続けてきました。
センターの事業は、大きく分けて「介護保険事業(訪問介護・訪問入浴)」と「身体・知的障がい者の居宅介護支援事業」があります。一人暮らしの高齢者、もしくは家族だけではお世話が難しい家庭を対象に職員がサービスを提供していますが、この他に掃除洗濯、買い物や食事の準備などの家事援助は、協力会員が行っています。また、年に2~4回行われる評議員会に参加する評議員や、地域と連絡を行う地域福祉活動推進員は、全て藤沢町全43自治会の中から選出され、法人の役員は15名のうち約半数が地域の各団体に所属している会員で構成。さらに、町内全戸(約2600世帯)のほとんどの世帯が会員であるなど、まち全体がセンターの事業運営に協力している形になっています。
藤沢町ボラントピアセンターでは、「高齢者、障がい者の方々の生きがいと、喜びをもって生活できる地域社会を目指し、だれもが望んでいる住み慣れた地域で安心して老い、藤沢に住んで良かったと実感できる町づくり」を目指し事業を展開しています。団体設立当時、藤沢町は両磐地域内で2番目に高齢化率が高く、自治医大が地域の高齢者を対象に行った寿調査では、「悲しい」「寂しい」という意見が多数占めました。人との触れ合う機会が減り、家庭内での介護力が低下してきていたのも原因の一つだと熊谷さんは考察します。
そんな悩みを抱える高齢者を減らすために、同センターでは参加者同士の触れ合いと社会参加を目的に「生きがいと健康づくり事業」を毎年開催。これは、一人暮らしの方と身障の方を対象に、交流親睦会、健康ふれあいウォーキング等を行うといった内容の活動で、親睦会への参加者は多い時で18人ほど。回数を重ねるうち、参加者が固定されてきたと熊谷さんは話します。平成24年7月11日~12日は、秋田県横手市へ旅行を企画。鶴ヶ池荘温泉や劇団「芸昇」の公演を観賞し、参加者同士は楽しみながら親睦を深めました。
この他にも、頻繁に地域との交流事業を行っており、東日本大震災の時は、電気が供給されず危機に陥ったこともありましたが、地域住民や周辺施設からの手厚い援助を受け、困難を乗り越えることができました。
取材を受けて頂いた事務局長の熊谷さんは、「藤沢町ボラントピアセンターは、住民の要望があり運営されています。今後もこの地域で活動を続けるにあたり、職員全員で協力し、住民の視点に立ったサービスを提供し続けていきたい。」と笑顔でお話してくれました。