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(idea 平成24年vol.1掲載)※掲載当時と現在では情報が変わっている可能性があります。
昭和41年に建てられた千厩町奥玉の旧奥玉保育園跡地に「NPO法人 響生(ひびき)」があります。ここは、特別支援学校などに通う児童・生徒が、放課後や休日に通うデイサービス事業所として利用されています。
敷地内には広い庭があり子どもたちが元気に走り回れる開放的な環境で、玄関脇の「響生」の大きなロゴマークからは親しみやすさが伝わります。旧保育園の創りを生かしながらスタッフで手直しをしたことで、よりいっそう温もりのある創りとなっています。
正面には、子どもたちが四季折々の風景や行事を貼り絵や作品で表現したカレンダーや行事予定表、ひびき通信などが掲示され、子どもたちが毎日どんな活動をしているかわかります。
杉山さんご夫婦は東磐井地区のしょうがいのある子どもたちが、一人ひとりにあった過ごし方で寛げたり学校や家以外に友達と遊んだり出来る場所や、ご家族の方々が仕事や用事の際に子どもを安心して預けられる場所が少ないと感じていました。その時に岩手県立一関清明支援学校千厩分教室の開設に併せ、家庭と学校との中間部分を支えるサービス提供事業所の開設が切望されていることを知りました。
「リトル・ピース」(事業所の名称)が開設出来たのは、ご指導やご支援をいただいた沢山の方々との出会いがあったからだと杉山さんは話してくださいました。
リトル・ピース開所当初から杉山さんはひびき通信などを近くの公民館などに掲示を依頼したり、地域の方々と子どもたちが一緒に活動できる場として、「マリンバとチューバのミニコンサート&音楽あそび」や「アートワークショップ」などを開催してきました。
また、近所の方から使用しなくなった頂きものの鯉のぼりを、地元の建設業者にボランティアで設置していただいたこともありました。最近では「制作遊び」で地域の匠が子どもたちと一緒にブックスタンド作りの木工制作活動を行いました。
杉山さんは「何よりも地域の方々のご理解とご協力があってこそ」と、話していました。
杉山さんは「これまで以上にスタッフ全員で力を合わせ、子どもたちやその家族の方々に『響生』を利用してよかったと思ってもらえるようにしていきたい。また様々な活動をしている団体があって地域が成り立っており、活動の分野や目的が異なっても、お互いが連携し合い、真に豊かな暮らしを創造してゆく“まちづくり”が大切だと考えている。そのためにも地域の方々とのコミュニケーションや繋がりを深めていきたい。」と語っていました。